療育現場で働く理学療法士による、体幹の低緊張のお子さまに対する、ご家庭でできる具体的なアプローチ方法
子育てをされている親御さま、療育に関わるお仕事をされている皆さま、こんにちは!
運動療育のグッチです!
前回は、座る姿勢が悪い/座り続けられない、本当の理由とその原因についてお伝えさせていただきました!
今回は、実践編です!
どんな事をすれば改善するのか。
私が考えている方法は、次の2つです!
①【重たい物を持ち上げたり、引っ張ったりする運動を行う】
②【立った状態で、身体をねじる運動を行う】
それでは、それぞれ解説していきます!
①重たいものを持ちあげる、引っ張る事により、足で踏ん張る必要があるため、体幹の筋肉に力が入る。
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体幹の筋肉が活性化し、固有受容覚のセンサーが働きやすくなる。
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重たい物を移動させる事により、軽い物と比べると、固有受容覚のどれくらい筋肉が伸びているか、どれくらい関節が曲っているかが分かりやすい。
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脳に固有受容覚の情報が伝わりやすくなるで、脳から体幹の筋肉に『働きなさい』の指令が出しやすくなる。
②身体をねじる動きにより、縦•横•斜めに付く体幹の筋肉の大部分を使う動きになる。
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大きく身体をねじる動きをする事で、多くの体幹の筋肉の固有受容覚(筋肉がどれくらい伸びているか、関節がどれくらい曲がっているか)が分かりやすくなる。
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脳に固有受容覚の情報が伝わりやすくなる。
以下①と同様。
ポイントとしては、いかに固有受容覚を刺激し、その情報を脳に伝えるか!です。
それではお待ちかね!!固有受容覚を刺激する、ご家庭でできる、具体的なアプローチ方法としては、
•お布団を運んだり、毛布などをたたむお手伝い(お手伝いが好きなお子さんなら『お手伝いして〜』と言われると、やってくれるかも!)
•食器やお盆をテーブルやキッチンまで運ぶ(落としたら割れる食器などは避けてくださいね!)
•お風呂で桶に水を入れて、自分の身体を流したり、親御さまの泡を流したりする(お風呂にお湯を溜めておいて、桶でくむのかおススメ!)
•紐などでぶら下げた、ボールをパンチ!(ボールの動きを目で見てパンチすると、ボールの動きに身体を合わせるため、難易度アップ!)
アプローチ方法のアイディアをお伝えさせていただきましたが,一つだけ、注意点がございます!
それは、続ける事です!!
低緊張のお子さまは、おそらく体幹の筋肉を使用する機会が少なく、持久力が低下していると考えられます。
おそらく、すぐには結果が出ないと思いますので、続ける事が大切です!
そのため、できる限り続けられそうなアプローチを厳選して記載させていただきました!
毎日お忙しい日々をお過ごしかと思いますので、無理のない範囲でやってみてくださいね!!
次回は、実際に座って取り組む活動をするにあたって、これだけは気をつけて欲しい事!を予定しております!
これからも皆様にとって、少しでも参考になる話を書いていこうと思います。
お子さま、親御さま、療育関係者が今も未来も幸せに過ごせますように。