お子さまの座る姿勢が悪い!座り続けられない!本当の理由と原因
子育てをされている親御さま、療育に関わるお仕事をされている皆さま、こんにちは!
運動療育のグッチです。
さて今回は、お子さまが
【座る姿勢が悪い】→身体が丸まっている。よく肘を机についている
【座り続けられない】→座っていてもすぐ立ってウロウロする
なんて事はないでしょうか?
『小学校に行って、座れずウロウロしないだろうか?』と不安に感じる親御さんもいらっしゃるでしょう。
お食事中に『ちゃんと座りなさい』ってよく言ってるなぁ〜と思い出される方もいらっしゃるでしょう。
それらは、お子さんのやる気がない!ふざけている!訳ではありません!
それらの主な原因として【体幹の低緊張】が挙げられます。
もしかしたら、筋力が著しく弱い事も挙げられますが、今回は低緊張のお話をしたいと思います。
体幹の低緊張とは、簡単に言うと【筋肉の張りが弱い状態】です。
風船で例えると・・・
正常な緊張状態は、空気がパンッとしっかり入っている風船
低緊張の状態は、膨らませて1週間経過した、シワシワのヨボヨボの風船
これらの風船がお腹の中に入っていると思ってください。
パンッとした風船はしっかり座れそうですし、ヨボヨボの風船は姿勢が悪くなりそうではないでしょうか?
『なるほど〜なんとなく、低緊張の状態は分かった!なぜそうなるのか原因を教えてくれ!』
と聞こえてきたので、もちろんお答えします。
それは、【固有受容覚の鈍麻】と【脳からの指令が伝わっていない】と私は考えています。
難しい言葉が出てきました!(°_°)
もちろん、分かりやすく説明します!
固有受容覚とは、筋肉や関節の感覚みたいなもので、
『筋肉が今これくらい伸ばされているよー』
『関節が今これくらい曲がってるよー』
と感じるセンサーみたいなものです。
発達障害を持つお子さんは、特にこのセンサーが鈍麻(感じにくい状態)しやすい傾向ですので、座っているときに、今、身体がどんな状態なのか、脳にその情報が伝わりにくいんですよね。
脳にその情報が伝わらないと、脳が筋肉に『今座ってるから、これくらい筋肉を張りなさい!』って指令が出せない状態なんです。
ですので、お子さんのやる気がない!ふざけている!訳ではないんです。
今回は姿勢が悪い本当の理由と原因について、お伝えさせていただきました。
次回は、低緊張のお子さんへの具体的なアプローチを予定しております。
これからも皆様にとって、少しでも参考になる話を書いていこうと思います。
お子さま、親御さま、療育関係者が今も未来も幸せに過ごせますように。