コトバの料理人|詩
コトバをたくさん用意して
ゴシゴシ洗って皮をむき
トントン刻んで
コトコト煮込む
盛りつけは余白が大事だけれど
ミチミチで窒息しそうなのも大好物
全部油っぽくて茶色い景色も魅力的
栄養は偏ってもいい
脳みそや体が欲するままに
好きなものを好きなだけ食べればいい
咀嚼してもいいし
丸呑みしてもいい
少し喉が傷ついても
腹痛に苦しんでも
数日経てば
どうせ忘れるから
忘れていたのに
どうせ思い出すから
口の周りに
コトバの食べカス
たくさんつけて
モグモグしながら喋ったせいで
崩れたコトバをまき散らす
ナイフとフォークもいいけれど
マナーなんて知ったことか
赤子のごとく
手づかみで
さあご自由に召し上がれ
みんなコトバの料理人
みんなコトバのお客様
いかがでしたか☕️
少しでも楽しんで頂けたら感無量です。もうこの世に思い残すことはありません。嘘です。キッチンには、まだ作りかけのコトバのムニエルがあるからです。
私のページに立ち寄ってくださる皆さま、ぜひご自分の大好きな飲み物と、お気に入りのおやつを口いっぱいに頬張りながら、これからも言葉遊びを楽しんでいってください。おやつには致死量の砂糖を使うのがお勧めです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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