番外:内定をいただいた話
「うつと50の色々」は今までも私が書きたいことを勝手に書いてまいりましたが、今日は本当に私のお話です。
オープン就労で内定をいただきました。
就職なんてできないと思ってた
長くフリーランスを続けておりました。色々あって就職を志しましたが、正直無理だろうなーとか思ってました。それほど、日々の生活はがたがたで体力もないし、お風呂も入れない、外にも出られない、まあひどいものでした。
就労移行支援事業所というのがあるのは結構以前から知っていて、一度は通い始めたのですが、外に出られず諦めて。今回は二度目のチャレンジでした。
結果的に、今の事業所さんが私に合っていたのだと思います。
事業所さんは実は5箇所見学・体験に行き、資料請求はもう少ししております。5箇所も選べるというのが大変ありがたいことだと思いつつも、複数の事業所さんが見学できる方は是非、いくつも見学されるのがよいと思います。
体験の雰囲気から、合う合わないはわかると思いますし、ぶっちゃけ合わなければ一度辞めて、別の事業所さんへ行くのも可能です。
今の事業所さんは「在宅という手もありますよ」と示してくださったのが決定打。とは言え、私、こんなに家から出られないということを知ったのも、この事業所さんに通い始めてからなので、まあ、始めは惨憺たるものでした。
週に1度も通えない。月に2度が精一杯。
それが、今は在宅訓練を認めてもらい週5で訓練するまでになりました。理解していただくって大きいですね。
就労移行支援事業所の是非
noteを拝読していると、就労移行支援事業所への問題提起をされている方も多々いらっしゃいますが、私はひとつの手段として就職のステップを目指すにはよいと思う肯定派です。
事業所さんもビジネスですから、色々な内情はもちろんわかります。善意だけの場所ではありません。でも、多くのスタッフさんは善意で行動されていらっしゃいますし、私たちの頑張りを認めてくださります。
ただね、仕事したくないな、とか、ここは私を受け入れてくれないな、とか、最初から心のドアを閉めている人には不向きです。
頑張りたいんです力を貸してくれませんか! という人が行く場所です。
スタッフさんも人間ですから、すべての職種に明るいわけではありません。ぶっちゃけ、私よりもOfficeソフトを使いこなせないスタッフさんも多いです。
でも、そういうお話ではないんですよね。
就労移行支援事業所は、就職するための「情報」と「体調管理」を教えてくださる場所、と言えばよいのかなあ。
就職するためのスキルを学べる特別な事業所さんも、もちろんあります。Web制作とか事務特化とか、興味のある方はそちらを是非見学して、合っていれば通うのが一番の近道です。
でもたとえば、デザイナーになりたい、とか、プログラマーになりたい、とか、そういう方って、教えてくださるのは健常者の施設しかないんですよね。
クローズ就労(障害を隠して就職する)なら、健常者の施設で頑張るのもひとつの手です。
でも、オープン就労(障害を開示して就職する)なら「自分のこと」を知るのはとても大事になってきます。
こんなときにこんな症状がでる、和らげるためにはこんな方法がある、事業所はそんなことを教えてくれる、そして考える機会を与えてくれる場所です。
だからどうしても、就職スキルは自分で頑張るしかなくなります。
デザイナー目指していらっしゃる方は、オンラインでそういう勉強をされながら事業所も通っていらっしゃいました。私もプログラミングはオンラインで学びましたし、手段は色々です。
最寄りの役所さんに相談するのもありですね。
ちなみに私が内定を頂いた企業さんは在宅で受付をするという変わったお仕事を提案してくださった企業さんです。
もちろん、受付業務なんて事業所では教わっておりません。
でも、オープン就労を受け付けてくれる多くの企業さんは「今はスキルは不要です。やる気だけもってきてください」と言われるところが多いです。
働きたいという気持ちが、一番大事です。
それで。
今までうつ病回復期に入った方に向けたお話を多くしてきましたが、これからは少しずつ社会復帰に関するお話もさせていただければなーと思っております。
とは言え、焦りは禁物です。
うつ病はぶり返しのある病気です。
私も少しずつ歩いてまいりますので、よろしければ50に到達するそのときまでお付き合いくださいませ。
今、頑張っていらっしゃる方へ。
頑張りは無駄になりません。でも頑張りすぎてもいけません。
肩の力を抜いて、ゆるく、参りましょうね。