さとう綾子

持続性抑うつ障害もち。書くこと大好き。 「うつと50の色々」を毎週土曜日こつこつ更新中…

さとう綾子

持続性抑うつ障害もち。書くこと大好き。 「うつと50の色々」を毎週土曜日こつこつ更新中。 うつの人が少しでも楽にうつと仲良くなれるような諸々をご紹介したいと思っています。

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  • うつと50の色々

    持続性抑うつ障害者が「うつと仲良くなる」をテーマに毎週土曜日更新中。できること、できないこと、ひっくるめて楽に生きていけるようになれますように。

最近の記事

うつとノート術

 書くことが好きです。  これはいわゆる執筆活動が好き、というのもあるのですが、ノートに自分の字でつらつらなにか書いているのが好きという意味もあります。  ノート好きな人は一定数います。  でも、このスマホの時代、なぜノートに書くのでしょう。  今回は私の大好きなノートの話です。 手書きの効能 手書きでメモをするのは以下の4つの点が優れていると聞きます。  まるっと抜粋してきました。  勿論、書くよりもスマホのほうが入力が速いとかデータとして蓄積するときはスマホのほ

    • うつとクライシス

       唐突なんですが、私、今、大変に調子が悪いです。  ご飯は美味しくないし、眠れないし、楽しかったものがことごとく楽しくなくなっていきます。  今まで自分で書いたものを振り返って原点に戻ろうとしておりますが、状況は悪くなるばかり。  このどん底のことを「クライシス」と呼びます。  今日はどん底のときのお話です。 クライシスプラン クライシスとは「危機的状況」という意味です。  病状の波がぐぐぐっと悪化したときのことを言います。  うつの間はよいときばかりではありません。

      • うつのご機嫌とり

         前回、手帳と記録のことを書きましたが、そのときに「自分で自分の機嫌をとれるようになる」というお話をしました。  私はこのことを「うつと仲良くなる」と呼んでいます。  未だ私も道半ばですが、今日は「自分で自分のご機嫌をとる」お話をさせていただこうと思います。 私とカフェオレの話 私の話で恐縮なのですが。  数年前、ちょっと落ち込んでいたときにスタバでカフェオレを頼んだんですよね。  これがとても美味しかったのです。  飲み終わったときにうふふって笑顔がでるくらい美味し

        • 番外編:うつと手帳2025

           先日、メンタルの調子を整えるのにはどうしたらいいかってご質問されたんですね。  私は手帳とか日記をつけて記録するのがいいですよってお伝えしたんですが、返ってきた言葉が「私、日記大嫌いなんですよね」。  うん、そういう人もいますよね。  というわけで、今回はこの手帳シーズンから始めるメンタルの調子を整えるための手帳?日記?術。  手帳や日記大嫌いな人でも、色々な工夫ができるように書いておりますので、よろしければ。 簡単ざざっと整えよう 上記は4月はじまりの手帳お買い得シ

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          うつと音楽

           音楽はお好きですか?  音楽といってもJ-POPからK-POP、いわゆる洋楽、クラシック、Jazzやヒーリングサウンド……色々なジャンルがありますが、音楽、聞きますか?  今回は音楽のお話を趣味もまじえてしたいと思います。 音楽で気分を変える 音楽は耳から入ってくるもので、他の五感を使ったものとはまた違う楽しみ方があります。  ポッドキャストとか流行りのAudibleとかもそうですね。これに関しては後述したいと思いますが。  就職活動中、在宅で仕事をしている方のお話

          うつと職業準備性ピラミッド

           前回「配慮」のお話をさせていただきました。  とは言え、できないこと探しってとっても難しいです。できることを探すのはもっと難しかったりします。  そこで探し方のひとつとしてご紹介したいのが「職業準備性ピラミッド」です。  これはオープン就労の際、企業さんが大事にするポイントでもあるので就職したいなーと思っている方はそのあたりの視点から見てみるのもよろしいかと思います。  勿論、就職なんてまだ先という方も自分のことを理解するのに使ってみてくださいね。 職業準備性ピラミッド

          うつと職業準備性ピラミッド

          うつと配慮

           前回、気軽に「配慮」という言葉を使ってしまいましたが、「配慮」っていったいなんでしょう?   今回はオープン就労をするときに避けては通れない「配慮」についてのお話です。 配慮とは? ネット辞書にはこう書いてありました。なんだか難しいですね。  私が雑にまとめてしまいますと、「事情をふまえて気遣うこと」となります。  この「事情をふまえて」というのがポイント。ただ気遣うことは「配慮」とは言いません。  こちらからお願いするときは「私にはこういう事情があります。だから気遣

          うつとHSP

           「HSP」という言葉をご存知ですか?  心理学界隈で久しぶりに流行って?いる言葉「HSP」は「Highly Sensitive Person」の略で、日本では「敏感さん」などの言葉で紹介されています。  今回は「HSP」のお話です。 HSPとは まずは自分がHSPかどうか調べてみるのが早いかもしれませんね。こちらで調べられますし、「HSP セルフチェック」で検索いただいても色々出てきますので、ちょっとだけチェックしてみましょう。  テストしてみて、なんとなく気付くかも

          うつと雨

           これを読んでくださっているあなたの家では梅雨が明けたでしょうか。雨の災害は心が痛みますが、雨が降らないと困るのも事実です。  雨というのは、色々な思いを連れてきますよね。  今回は、少し時期外れですが、雨の話題です。 雨鬱 雨鬱(あまうつ)という言葉をご存知でしょうか。  私もつい最近知りまして、しかも「あめうつ」ではなく「あまうつ」なのだと聞いて随分と感心したものです。  端的に言えば、雨が降ることで気持ちが憂鬱になること。  うつの人でなくても、誰しも経験のある

          うつと読書

           最近、読んだ本はなんですか?  ちょっと答えに詰まる人は、あまり最近の調子がよくないのかもしれません。今回は「読書」(漫画ももちろん含む)についての雑記です。 読書できるときとできないとき 読書って当たり前のようにできるって思われる方もいるかもしれません。 でも、症状がひどいときって本って読めないんですよね。  活字が頭の中に入ってこなかったり、同じところをぐるぐる読み返してしまったり、少し前のエピソードを忘れてしまったり、本を開くことすら無理ってなってしまったり、集

          番外:内定をいただいた話

          「うつと50の色々」は今までも私が書きたいことを勝手に書いてまいりましたが、今日は本当に私のお話です。  オープン就労で内定をいただきました。 就職なんてできないと思ってた 長くフリーランスを続けておりました。色々あって就職を志しましたが、正直無理だろうなーとか思ってました。それほど、日々の生活はがたがたで体力もないし、お風呂も入れない、外にも出られない、まあひどいものでした。  就労移行支援事業所というのがあるのは結構以前から知っていて、一度は通い始めたのですが、外に出

          番外:内定をいただいた話

          うつと笑い

           前回が「涙」のことだったので、今回は「笑い」のお話です。  最近、お腹が痛くなるまで笑ったことってありますか? 笑うのって難しい 私の病気「持続性抑うつ障害」は「一年中曇り空みたいな症状」と言われることもあるほど、気分はどんよりとしております。  うつの方も回復期の方は、なかなか笑うのって難しいですよね。  元気が出ないときは無理にでも笑ったほうがいいとどこかで読み、お笑いやコントやバラエティ番組の動画を2時間見て、にこりともできなくて、号泣したこともあります。  正

          うつと涙

           突然ですが、最近泣きましたか?  起き上がれなくて悔しいとかわかってもらえなくて悲しいとか、そういう悲しい涙はしばしば流している気がしますが、感動したとかおかしくて笑いすぎて涙が出たというのはあまりないような気がします。  今回は、そんな涙のお話です。 涙活 「涙活」ってご存知ですか?  寺井さんという方が作られた造語なんですが、泣くことで副交感神経(ゆっくりおだやか神経さん)を刺激し、交感神経(やる気たっぷり神経さん)を鎮める効果が認められているそうです。  交

          うつと睡眠

           お風呂は「入らなくても死なない」で逃げられました。ですが、人は眠らなければ死んでしまいます。  今日はとっても深刻な問題、寝ることについて書いてみたいと思います。 みんな眠れない 普通の人も含めて「今日もよく寝たー!」という人はいるのかしら、というほどみんな眠い日々です。ですが、うつの人の場合「入眠障害」「中途覚醒」「早朝覚醒」などなど色々なハードルが待ち構えています。  またうつになったばかりの頃は全然眠れなくて、回復期になってくると寝ても寝ても眠いという状況に陥ったり

          うつとルーティン

           先日テレビで「選択疲れ」というお話を聞きました。あらゆる情報やものを選べる時代、選択疲れという症状が起こっているそうです。  たとえば、今日出かける洋服を決められなくて出かけるのをやめてしまったり。YouTubeで見る動画を決められなくて無意味に時間を潰してしまったり。ネット通販で決めきれずにいつのまにかどっさり品物を買い込んでしまったり。  疲れやすいうつの人は意外と多い現象かな、と思っております。  そんな「選択」の範囲を狭めてみましょう。今日はルーティンのお話です

          うつとルーティン

          うつと休息

           「うつとエネルギー残量」でも触れたのですが、一日しっかり起きて活動するためにもおやすみを取ることはとっても大事です。運動した後も休憩大事ですものね。  今回は休息について書きたいと思います。 リカバリープラン 以前ご紹介したK-STEP(Kawasaki Syurou TEityaku Program)にも「予防・回復対処(リカバリー)プラン」としていくつか掲載されています。  K-STEPは名前のとおり「就労」を視野に入れた様々な取り組みを提案されていますので、働けるか