シェア
うみと はるか
2024年9月13日 09:02
人間失格と同じく大庭葉蔵が主人公の作品。女性と入水して葉蔵だけが生き残り、その後の入院生活が描かれる。実体験がベースにはなっているんだろうけど、どこまでが本当のことでどこからが創作なのかがわからない。(私の好きな「富嶽百景」も、最後写真を撮ってあげる場面はリアル太宰とは違うらしい)時折挟まれる作者の考え(つぶやき?)も、色々なことを言っているけど、どこまでリアルで考えていることなのか、この
2024年9月6日 21:40
ついに、ずーっと温めていた『晩年』を読み始めた。なぜ温めていたかというと、「『晩年』に就いて」で太宰がこんなことを言っていたから。美しさ、発見してみたい。発見できそうな余裕があるときに、ゆったり読もうと思って、温めていたのです。けど、ふと思いました。何かで辛いとき、落ち込みがちなときにこそ、太宰から力をもらってきたじゃないかと。よし、今読もう。(ちょうど、小栗虫太郎の法水短編集