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投資#339 役割分担との割り切りも必要か


書籍の情報

書名:NHK出版新書 ホワイトカラー消滅 私たちは働き方をどう変えるべきか
著者:冨山 和彦
発行所:NHK出版
発行日:2024年10月31日

書籍の抜粋


(前略)
実は日本でも、それに近いことが起こっている。
首都圏に住む高所得者層の子どもは、東京、神奈川、千葉、埼玉の有名私立一貫校に通い、彼らは東京大学をはじめとする高偏差値の大学に進む。有能な学生は自ら起業し、成功して高所得者になる。一般企業への就職もいまだに大学に規定されているため、高偏差値大学の学生は超優良企業の社員になり、比較的高所得な層として、子どもの教育にお金をかけていく。その結果、高学歴×高所得の再生産が行われていく。
いわゆる都心三区(港区、千代田区、中央区)のタワーマンションに住むパワーカップルの世界はさらに進んでいて、両親とも超高学歴で、外国籍の人も少なくない。そしてグローバルな金融、コンサル、IT産業、テックベンチャーで働き、その子どもたちが狙う最終学歴は、欧米のトップ大学だ。新型グローバル人材と呼んでもいいだろう。
ただ、その傾向を嘆いてみても仕方がない。
そういう人たちを引きずり下ろしたとしても、エッセンシャルワーカーが貧困から脱却できるわけではない。だとすると、エッセンシャルワーカーの賃金を上げ、かれらにどれだけ多様なチャンスを与えられるかのほうが重要なのだ。逆にグローバル経済圏のアッパーホワイトは、再生産を繰り返しながらどんどん上昇してもらい、欧米や新興国に負けない高給取りになり、グローバル経済圏で日本の富に貢献してくれればいいと割り切るべきだ。
これに対し、より多様な才能、より多様な学歴や経歴、より多様な家族歴の人をたくさん吸収できるのは、むしろエッセンシャルワーカーセクターや現場ワーカーセクターだ。
高学歴競争には不向きで、人生の途中で「やんちゃ」になってしまった人でも、腕さえあればのし上がれる。例えば、建設業従事者でも人手不足と高齢化が甚だしい技能工の日当は5万円を超えているケースも出ている。8時間労働×週5日ペースで年収は1000万円を超えるレベルだ。
多様な人生を吸収し、多様な人生を肯定して中産階級に押し上げるほうが、知識集約産業のアッパーホワイトの数を大量に増やすことより、はるかに現実的だろう。こうした選択肢を社会や企業が用意できるかが、これからの日本社会で問われることになる。

第2章 ローカル経済で確実に進む「人手不足クライシス」
エッセンシャルワーカーはすでに社会の大半を占めている

抜粋した理由

高学歴×高所得の再生産
縁がないな・・・とは
思いつつも気になります。

でも、これから
格差はますます
広がっていくのだな
と暗い気持ちに
なりました。

でも、役割の分担と
割り切ることも
できそうでしたので、

若干、気持ちを
持ち直しました。

―――感想1―――

いわゆる都心三区(港区、千代田区、中央区)のタワーマンションに住むパワーカップルの世界はさらに進んでいて、両親とも超高学歴で、外国籍の人も少なくない。そしてグローバルな金融、コンサル、IT産業、テックベンチャーで働き、その子どもたちが狙う最終学歴は、欧米のトップ大学だ。新型グローバル人材と呼んでもいいだろう。
ただ、その傾向を嘆いてみても仕方がない。

第2章 ローカル経済で確実に進む「人手不足クライシス」
エッセンシャルワーカーはすでに社会の大半を占めている

パワーカップル
という言葉を、
結婚する頃にも
聞いていました。

ただ、無縁でしたね(笑)

ここに書いてあるような
人はいるのでしょうけど、
本当に同じ人類なので
しょうかね?

と思い始めました。

今は、最終学歴で、
欧米のトップ大学
を目指すんだ・・・
というところから、
異次元です。

ほんとのその通り、
嘆いてみても仕方
なかったです。

―――感想2―――

そういう人たちを引きずり下ろしたとしても、エッセンシャルワーカーが貧困から脱却できるわけではない。だとすると、エッセンシャルワーカーの賃金を上げ、かれらにどれだけ多様なチャンスを与えられるかのほうが重要なのだ。逆にグローバル経済圏のアッパーホワイトは、再生産を繰り返しながらどんどん上昇してもらい、欧米や新興国に負けない高給取りになり、グローバル経済圏で日本の富に貢献してくれればいいと割り切るべきだ。

第2章 ローカル経済で確実に進む「人手不足クライシス」
エッセンシャルワーカーはすでに社会の大半を占めている

ここの考え方は
気に入りました。

新型グローバル人材
の浮き沈みは、
私の賃上げに関係ない
もんなと。

うらやましいというか、
理解が追い付かない
というか、
そんな状況ですが、

グローバル経済圏で
日本の富に貢献する
役割を担って
もらえばいいのかと
思いましたね。

ぜひ、がっつりと、
外貨を稼いできてもらい
たいと思いました。

―――感想3―――

多様な人生を吸収し、多様な人生を肯定して中産階級に押し上げるほうが、知識集約産業のアッパーホワイトの数を大量に増やすことより、はるかに現実的だろう。

第2章 ローカル経済で確実に進む「人手不足クライシス」
エッセンシャルワーカーはすでに社会の大半を占めている

アッパーホワイトも
異次元とは感じましたが、

一応、寝て、起きて、
飯も食べるし、
トイレにも行きます。

アッパーホワイトは
数が限られそうですから、
どんなに頑張っても、
1日10食たべられ
ないでしょうし、

派手に消費してもらっも、
限られた分野にしか
お金は落ちないし。

その人の趣味嗜好が
ありますからね。

中産階級が増えるほうが
余程経済はよくなると
思います。

製造業中心であった、
高度成長期のように、
中産階級が多ければ、
見た目にはいいのかも
しれません。

本書にあるように、
製造業中心で中産階級を
増やすのは難しい
ですから、

エッセンシャルワーカー
の賃上げという手段が
挙げられているのですね。

まとめ

役割分担との割り切りも必要か


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