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革命か反抗か―カミュ=サルトル論争 (新潮文庫)


革命か反抗か―カミュ=サルトル論争 (新潮文庫)


「革命か反抗か」(カミユ著)これはカミュが書いた著書にサルトルの弟子のような人物が批判的な事を書いたことからサルトルとの論争へと至った。
カミュは弟子の人物を無視してサルトルに対して論戦する。
故に、明らかにカミュの方が論戦としては負けている。
カミユは「われ反抗する、故にわれら在り」(反抗的人間・カミュ著)というデカルト的命題を中心に論旨を進めている。
文学的にはカミユの方が才能があるが、哲学的考察はサルトルの方が緻密である。
自分が不利と感じたのか、カミユは論戦を途中で放棄する。
二人の考え方を知る意味では面白い著書である。

同じ「実存主義」と称される世界観でも其々の解釈が微妙に違う。
当然と言えば当然でもある。
当人の意識状態によって解釈が違うからである。
他の哲学者、文学者等も然り。


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