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悪の華 (新潮文庫)ボードレール

悪の華 (新潮文庫)ボードレール

ボードレールはA・ポオを西洋に最初に紹介した詩人である。
詩は「詩」だけの世界で自立するという事を目指した象徴派を代表する詩人である。 世俗から遊離した芸術至上主義ともいう。

小林秀雄も若いころに影響を受け、彼の閉じた「虚無空間・球体」を打破出来なかった。
しかし、アルチュール・ランボオとの出会いで「球体」は砕け散った。

観念的虚無観(象徴的世界)から現実世界への実践家、実行家の精神へと。

A・アラン・ポー著「アッシャー家の崩壊」は自我の崩壊劇である。 近代から現代に至るまで個人の自我消失の「受難劇」である。 物質界の足場を消失したら「虚無観」に至る。 虚無的世界観を打破するのは容易ではない。 周囲、世界中を見渡しても殆どの芸術家達の魂は「虚無的世界観」に呪縛されている。


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