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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】イタリアでの避難所の司令塔!市民保護庁の役割と取り組みを考察してみた

今回はイタリアの市民保護庁が災害時にどのような活動を行っているのかについてご紹介します。特に、避難所の運営や職能ボランティアの役割について詳しく説明します。

市民保護庁の役割とは?
イタリアの市民保護庁は、災害時における避難所の設営・運営を中心に、被災者支援のために幅広い活動を行っています。

避難所の設営と運営
災害が発生した直後の48時間以内は地元の小規模ボランティア団体が避難所を運営しますが、それ以降は市民保護庁が主導して大規模な避難所を設営・運営します。市民保護庁が司令塔になって、避難者が安全かつ快適に過ごせる環境を迅速に整えます。

職能ボランティアの組織化と支援
市民保護庁は職能ボランティアを組織し、物資の輸送、食事の提供、医療支援などを専門職の団体が担います。これにより、避難所運営の効率性と専門性が確保されます。交通費や宿泊費、食費などは国が負担するため、ボランティアは安心して活動に専念できます。一方、日本はすべて自己負担です。

被災自治体職員の人権保護
被災地の自治体職員が避難所の運営を担わないようにし、彼らの人権を守ることも市民保護庁の重要な役割です。これにより、被災自治体職員が自身の家族や自身の再建に集中できる環境を提供します。

イタリアの市民保護庁は、災害時における避難所運営の中枢として、被災者支援のための幅広い活動を展開しています。職能ボランティアの組織化や法令による備蓄の義務付けなど、避難者が安心して生活できる環境を提供するためのシステムが整っています。イタリアから学ぶべきことは多いです。

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