星の骸 自動記述実験掌編
墜ちゆく鳥は架空に繭籠められた天使の似姿だ。そのフレスコ画の月天にわたしの星辰は震え、朱に染まった眼という球体の見極める溶けた蝶の屍を手に取り、その姿を君も美しいと言う。落下、そして受胎。落ちてきた生命の源を享受する美しい彼女の口から蛾のような、もしくは蝶のような小さな天使が溢れ出す。そして月天は去り、憎き日が昇る。きみの蒼い頸筋につたう紫水晶の涙は脆く太陽に背き、わたしの頌歌はまた美しい彼女を歌う。死したる太陽。天空の黒点。その孔はキリストの掌の隠喩だろうか?熱の過ぎ去るま