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3月のベストアルバム。

取りこぼした旧譜ばかり聴いていた一カ月でしたが、ブラックメタルがやたらと多かった気がします。Apple Musicのログがブラックメタルで埋まってました。シューゲイザーの新譜があまりリリースされなかったのでその辺に触れられなかったのも心残りです。


Hilary Woods / Birthmarks

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ダークウェーヴとある種の神々しさを感じる歌の折衷というか、ゴスな感性とシンガーソングライター的な歌心がマッシュアップされた感覚が新鮮で美しいです。個人的には年間ベスト級の内容です。

Yumi Zouma / Truth or Consequences

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内省的で美しいシンセポップ / ドリームポップだった前作、前々作と比較すると80'sシンセポップに寄った内容で、その底抜けの明るさへの転向に驚かされた一枚です。旋律と楽曲が美しいのは変わっておらず、安心と酩酊を覚えました。


The Membranes / Kiss Ass, Godhead!

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80年代から活動を続ける伝説的ポストパンクバンドの1988年作。"Viva! Spanish Turncoat"でのダークウェーヴ的なヴォーカルと硬質なポストパンクサウンドが絡む様や"Electric Storm"での徹底してゴスでエセリアルな感触を持ちつつ色彩感覚を増したBauhausの様な展開に感動を覚えました。兎に角格好良い一枚です。


Dark Space / Dark Space Ⅰ

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所謂アンビエント・ブラックメタルに属する一枚だがBurzum直系のリフと展開が格好良く、またBurzumが一種のアンビエント・ブラックだった事を思い起こさせる一枚です。アンビエントパートとバーストパートのコントラストが素晴らしいですね。


Iroha / The End of an Era

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Jesuに感覚が近いですが、よりシューゲイザーに寄ったあえて言うならメタル・ゲイズです。メタルの影響が色濃いがブラックメタルでは無くポストメタルの影響というのが特徴的で、微睡んだサウンドに陶酔を覚えました。


Leviathan / Scar Sighted

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旧作と比較すると楽曲展開がプログレッシヴかつヴォーカルやサウンドがベスティアルに変化していて好感度が高い一枚です。持ち味の内省性や特有の声質、ギターサウンド等は変わっておらず安心感を覚えましたし相変わらずの格好良さに興奮もしました。何故5年もスルーしていたのか分からないです。


Alcest / Sapphire(Perturbator Remix)

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元々耽美で完成度が高い名曲ではありますが、Perturbatorが持ち前のレイヴ的でゴスな装飾を施す事によって大化けしたと思わされました。リミックスの成功例だと思います。


Ghost Bath / Moonlover

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現行ポストメタル / ブラックゲイズ。明らかにDeafheavenの文脈ですがより悲痛なスクリームや微かに感じるシューゲイザーの影響等で差別化を図っています。個人的にはデプレッシヴな感覚が強い所が気に入りました。


・Chelsea Wolfe / Abyss

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言わずと知れた名盤の様ですが、何と4年もスルーしてました。一曲目の"Carrion Flowers"の獰猛さと覚醒した感覚が素晴らしいです。デヴィッド・リンチ風のジャケも良いですね。




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