ここが変だよ日本教育〜本当に「努力は最強」なのか?〜
どうも、うまちゃん先生です。
努力!
いい言葉です。
日本人の90%くらいは「努力」に対してポジティブなイメージを持っていると思います。
ただ、本当に人生において最も重要なのは努力することなのでしょうか?
本日は、「努力を超えるものがあるのか」について、記事を書きました。
①努力を超えるものがある
努力する事は素晴らしい事は言わずもがなですが、ある時僕はふと思いました。
一番努力する人が、一番いい人生を送っているのか?
一番努力する人が、会社でも学校でも、一番いい結果を出しているのか?
これに対してどう思われますか?
「それはそうとは限らない。努力は全て報われるとは限らないが、努力しなければ成長はないでしょう。」
そう考える方もいらっしゃるかもしれません。
僕も教師として、勉強にとって最も大事なのは「努力できるかどうか」だと思っていました。
でも、教師生活を10年以上続けて、努力を超えるものがたった一つだけ見つかったのです。
努力を超えるどころか、正直努力なんて相手にもなりません。
そいつの正体は、「夢中」です。
A君の場合
例を挙げて、見てみましょう。
例えば、数学の成績を上げるために努力しているA君がいたとします。
A君は毎日学校から帰ると、まず机に向かい、今日習った復習を始めます。復習が終われば、ご褒美に30分だけゲーム。
そしてまた机に向かい、夕食までに練習問題集を解き始めました。
夕食後、お風呂に入ったA君は、そのまま応用問題にも取り組むのです。
「がんばれ!これをクリアすれば必ず次回のテストは1位を取れる!!それまでは大好きなゲームも1日30分だけだ!負けるな!」
A君は自分を奮い立たせ、勉強に励みます。
B君の場合
対してB君。B君は努力なんてしません。なぜなら数学に夢中だからです。
B君は家から帰ると、一目散に机に向かい、テキストを開きます。
「うん、あの先生の解説、さすがだったなぁ!僕にはあの解き方は思い付かなかった!」
「ようし!じゃあ今日はどの単元やってやろうか!」
B君は学校で習ったところなんかお構いなし。数学を解くのが楽しすぎて、習っていない範囲も自分でどんどん進みます。
「うおっ!こんな公式あるのか!考えたヤツ天才だな!!ピタゴラス?なんか聞いたことあるな!」
そのうちお母さんが部屋に入ってきます。
「あんたまだ数学の問題解いてるの!?何回もご飯って呼んでるでしょ!」
「ごめん母ちゃん!気づかんかった。」
さて、どちらが良い結果を出せるかは一目瞭然でしょう。
実際、B君は実在します。
僕の過去に教えてた生徒でしたが、B君は当時中学3年生にもかかわらず、独学で高校2年生の内容まで完璧でした。なぜそこまでやったのかを聞くと、「面白かったから」と行っていました。
彼だけのために、特別難しい問題を何問も用意しなければならなかったのを覚えています。
何かに夢中になる事は、それだけの圧倒的パワーを生み出します。
②夢中がすごい人を育ててきた。
そして、そのパワーこそが、社会の中で活躍し、結局は他人のためにつながります。
将棋の藤井聡太棋聖、元野球選手のイチロー、YouTuberのHIKAKIN、ロケット開発のホリエモン…
みんな何かに夢中になってやってきた結果が、今なんじゃないでしょうか。
では、夢中になるにはどうすればいいのでしょうか。
正直、子供時代はみんな何かに夢中でした。
でも大人になってから、何かに夢中な人は少ないです。
理由は、子供の夢中を、大人が止めたから。
③周りの大人が夢中を殺す
「ゲームばっかりするんじゃないよ!」
「また絵なんか描いて!勉強したの?」
「もうやめなさい!何時だと思ってるの?」
子供たちが夢中で何かやっていると、周りの大人はこういった言葉をかけます。
もちろん、その言葉の全ては、愛から来るものです。
「いい人生を送って欲しい」「苦しい思いはして欲しくない」
でも、子供は大人の言葉を素直に受け止めます。
「ああ、何か一つのことばかりやるのはよくないんだ。」
「そういうことすると、怒られちゃうんだな。」
そうやって、夢中が殺されていくのです。
そして、そうやって育った大人は、自分の子供に、同じ言葉をかけます。
「いい加減にしなさい!」
④最後に
日本はこれから急激な変化の時代を迎えます。というか、すでにその渦中です。
そこでたくましく活躍できる大人というのは「何がやりたいか、何が好きなのか」がはっきりしている子だと思います。
子供たちの夢中が、大人になってもキラキラしていたら、素晴らしい事だと思いませんか?
「嫌なことを耐えながら頑張る人」よりも、「好きなことをとことんやる人」が溢れる世の中になれば、日本は今よりもっと元気になるのではないでしょうか。
そのために僕は、子供たちに「いいねぇそれ!」と言い続けられる大人でありたいです。
もちろん僕自身も、noteの記事を一人でも読んでいただきたい、と思いながら夢中で書いています!
あなたの夢中は何ですか?
うまちゃん先生でした。
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