夕涼み 鮎漁師の呟き
昨夜は 竜宮城へ招かれた…
霽れ(ハレ)の宴は 言葉にならないくらい
素晴らしかった
今朝目覚めれて
いつもは 一時間で戻れる距離
三時間かかった
街は 久しぶり花火で
大賑わいだと..
坊は 観に行くんだと 呟く
“人だらけやぞ”
相変わらず 人混み混みは 無理である
夕餉の肴を 分けて頂きに 漁場へ
綱目を 五分半に変えた
いい鮎だ….
今朝 東京の料理屋の店主から
御礼の電話が入った。
御縁が繋がり 若鮎を 贈ったお店だ。
店主は 呟く
“若鮎って?”….
電話口 熱く語らせていただいた。
今宵の宴席の お客様に振る舞うと
“腹 砂噛んでるかも ふわふわと
食べてくださいね”と 電話を切った。
そろそろ 花火が始まる時間
網を片付けて 戻ろう
褻(け)
生をいただき
生を繋いでいる
やってる事は 太古からなんら
変わらない
山のような 鮎達を
摘み
マシジミ汁を 堪能する
それでいい
で
猫師匠 何やってるんですか?
鮎 怖い…..
だそうだ…
猫の世界も大変ですね...
花火から戻った坊は呟く
“半端ない人混み もし行ってたら
発狂してるぞ…“
“行かないよ....”
平安な暮らしをする
鮎漁師 浮世雲
華影彩美
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