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たかがお茶 されどお茶 与那国茶話会

本物の茶葉を リュックにいれ
旅を重ねる。
茶葉に導かれるかのように….

一期一会
その一瞬を 愉しんでいる


此処は 与那国島 
約束の昼 馬主君は現れた…

挨拶も 早々に
茶話会が始まる

東頭(とうべっとう)
静岡の横沢地区東頭
100kgも採れない茶葉である。
茶テンダーは 旅に出る時に
御守り代わりにリュックにいれている

“宜しかったら 
百グラム10,000円のお茶飲んでみますか?”って…

いれて さしあげる

一口 含むと….

目を見開き
笑いだしたり
泣きだしたり
黙りこんだり
手を叩きだしたり
……
人それぞれ….

そして 
皆さん 幸せそうな顔をされる

その瞬間を 目の前で いつも いつも
魅せていただいている

“お茶 いれてみてください”

“何故に 茶葉 落ちないの?”

誰もが聞く….

“本物の茶葉は 落ちないんです”と呟く

心地よく お茶に酔い
色々な 話をする
深い深い話もする

昨日逢ったばかりだけど…

同じ動物的に 
生きている自然体….

話は 弾む

馬主君が 自ら炊いた
サトウキビ
琥珀 馬蜜

とうべっとうに たっぷりかけて

これ 最高…..

“なんか 馬見てるみたい”
呟く茶テンダー

似てくるそうだ….

“日常の生活の中に
本物の茶葉を 取り入れたい”

そう呟く 馬主君のいれたお茶は
とても とても 深く 優しい味がした

たかが お茶
されど お茶

本物のお茶を お伝えしたい

楠喜園 二代目 
茶テンダー 
浮世雲

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