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おのれに存する偉大なるものの小を感ずること

折に触れて紐解くのが幕末から明治期にかけて活躍した文人・岡倉天心の『茶の本』です。

岡倉は日本の美術史学研究の先達者で、英文による著述で、日本美術という概念の成立に寄与した人物で、主著『茶の本』(The Book of Tea)では、茶道が東洋の美の根幹であることを詩情豊かな名文で綴ったもので、今なお多くの人に読みつがれています。

おのれに存する偉大なるものの小を感ずることのできない人は、他人に存する小なるものの偉大を見のがしがちである=村岡博訳『茶の本』岩波文庫。

茶の本のなかの有名な言葉で、自分自身も生活をするなかで常に心がけなければと思う一節です。

仕事に関しても同じかもしれません。当たり前にできるようなことでも常に過信せず謙虚な気持ちで常に日々新に接していくことが大切かもしれません。そう心がけるだけで、つまらないものなど世の中には存在しないのではないかとも思ったりします。

もう金曜日ですね。週末に向けて頑張ってまいります!

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氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。