嚥下と肩甲帯との関係
皆様こんにちは!和歌山県で作業療法士をしています宇治です。
よろしくお願いいたします。
今回のアウトプットは、嚥下と肩甲帯との関係について記事を書かせていただきます。
はじめに
当院の言語聴覚士は優しく、嚥下機能と姿勢に対しても着目して介入をしてくれています。しかしPTとOTも食事の姿勢に対して介入を行うことで、嚥下機能向上につながっていきます。
OTは特に上肢の介入することが多いため、この記事を読んでいただいて肩甲骨とヘッドコントロールのつながりについて考えていただけたらと思います。
顎関節の運動に必要な筋肉
①舌骨上筋群
・オトガイ舌骨筋
・顎舌骨筋
・顎二腹筋
・茎突舌骨筋
〇舌骨上筋群の役割
①下顎を下方に引く
②嚥下の時に咽頭を引き上げる
②舌骨下筋群
・甲状胸骨筋
・胸骨舌骨筋
・胸骨甲状筋
・肩甲舌骨筋
〇舌骨下筋群の役割
①開口時に舌骨を固定する
②舌骨を元の状態に戻す
嚥下動作において舌骨の位置が重要となります。舌骨上筋群は舌骨を上方に引き上げる作用に対して、舌骨下筋群は引き下げる作用を持っています。
舌骨下筋群と肩甲骨
舌骨下筋群にある肩甲舌骨筋は肩甲骨の上縁に付着していて、肩甲骨は上肢の動きに影響します。つまり、肩甲骨の位置や肩関節の位置というのは、嚥下機能に影響を与えます。舌骨下筋群は姿勢から受ける影響も強く、短縮・過剰収縮をしてしまい、舌骨を引き下げる作用が強くなってしまい、舌骨の挙上が阻害され、誤嚥するリスクが高くなってしまいます。なので、筋緊張を抑制させることも重要ですが、肩甲骨のコントロールも必要になってきます。へッドコントロールを調整するには上記にも記載したように肩甲骨の調整が重要になるためです。
作業療法士は、肩甲骨と頸部(へッドコントロール)は特に重要だと考えています。なぜなら上肢をよく介入するのは作業療法士が多いと思うからです。
肩甲骨を安定させるためには、体幹の安定も重要になってきます!!
なので、体幹を安定させるために、作業療法士として介入もそうですが、理学療法士の方にも協力してもらい、多職種で連携を取ることも重要だと思います!
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