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クリエイターでも何でもありません。SNSでオタク度高めに書いていて、引かれていそう笑な…

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クリエイターでも何でもありません。SNSでオタク度高めに書いていて、引かれていそう笑なので、ひっそりNoteに書きます。 興味は、科学書全般(特に宇宙、地球自体や生物の進化論)、地衣類、音楽(RCサクセション、クラムボンほか)、映画、人文系(今はゲンロンやシラス)など。

最近の記事

【読感】意識の脳科学

『意識の脳科学』渡辺正峰著を読みました。これはぶっ飛んでいます。SFのグレック・イーガンの順列都市やルディ・ラッカーのソフト・ウェアの世界、意識とは何か?肉体を離れて意識は存続できるのか?コンピュータは意識を持つのか?意識をコンピュータ上にアップロードできるのか?を検証可能な方法論で示しています。ソフト・ウェアの脳を輪切りにしてコンピュータに取り込む描写はそのままニューローンの繋がりを取り込む方法と同じです。 渡辺氏はマッドサイエンティストかも笑 でも、ペンローズの量

    • 最近の地衣類観察

      地衣類観察は私の趣味の一つですが、Facebookの地衣類ネットワークにほぼ投稿しています。できれば多くの人に知って欲しいので観察日記も増やしたいと思います。 地衣類は菌類と緑藻などの光合成生物との共生体で、樹皮や岩、壁やガードレールなどどこにでもいます。よく目にするのは街路樹に付いているものです。ですが、誰も生き物とは思っていない。私自身知って1年半ぐらいで、その存在に気が付かなかったことに衝撃を受けました。 上の写真だと、葉っぱのようなウメノキゴケが目立ちますが、周囲の

      • 音楽サブスクはいいと思う

        Spotifyなどの音楽サブスクでCDが売れなくなって音楽家が苦境に立たされているという記事がありますが、私はやり方次第ではと思います。 実際、私はここ1年間で、多くの好きな音楽家に出会えて、初めて飛行機に乗ってコンサートに行きましたし、ファンクラブにも入りました。 クラムボンのファンサイトで今日もおんがくこうろんやImaginary Folklore by Nujabesの話をして、今日、青葉市子さんのファンクラブに入ってしまいました笑。 Spotifyで自分好みの歌

        • tiny desk concerts JAPAN

          tiny desk concerts JAPANは、KIRINJIとくるり、君島大空さんの回を見ました。 KIRINJIはテレビで見たことないので貴重では。残念ながら『エイリアンズ』『台風一過』の演奏はなし。 でも小田朋美さんがシンセサイザー・ボーカルで参加していて、CRCK/LCKSの作詞作曲、ボーカルなんですよね。見れてよかったです。 『窓』CRCK/LCKSお勧めです。 https://youtu.be/QBuuVlA-2qs?si=ZMxIKD2riTTRDgte

        【読感】意識の脳科学

          『星野源のおんがくこうろん』

          これは面白かったです。見たのは、キャロル・ケイ、Nujabesの回。 NujabesはクラムボンのfolkloreをアレンジしたImaginary Folkloreで知ったのですが、情報が無くよくわからないアーティストでした。ミトさんの知り合いでかろうじて日本人というのはわかります。この番組で人となりがわかりました。 Nujabesがアレンジ(というのか、サンプリング?)したのは、本当に気に入った曲らしいので、ミトさんとかクラムボン出るかなと期待したのですがでませんでした。

          『星野源のおんがくこうろん』

          【読感】前恐竜時代

          『前恐竜時代』土屋健著、ブックマン社。 古生代最後のペルム紀に生きた我々哺乳類の先祖、単弓類が前半のメインですが、爬虫類や両生類も網羅したペルム紀の生き物を紹介している本です。 恐竜以外の古生物は、カンブリア紀のアノマノカリスとかは割と覚えやすいのですが、哺乳類の先祖とか何とかドンの名前が覚えられないのが難点です。ですが、この本では多くのイラストがあるのが助かります。カタカナの名前をみながら、あれなんだっけとページを戻りながら、読みました。巻末には名前で検索できる索引もあり

          【読感】前恐竜時代

          【読感】サピエンス前史

          ブルーバックスの『サピエンス前史』面白かったです。サピエンスに繋がる主に哺乳類の進化を辿った書で、ハラリの全史ではないです笑。ハラリも面白かったのですが、この本は最新の哺乳類研究の成果が反映されていてお勧めです。 以前、恐竜ばかりがメジャーの古生物学に飽きてきて、『哺乳類前史』が画期的で面白く、紹介したのですが、イラストが少ないのが残念と記した記憶があります。この本はイラストも多くて、しかも文献を豊富に紹介しているので、読みたい本が目白押しになりました。ただし、哺乳類の絵は地

          【読感】サピエンス前史

          【読感】芸術小説?

          しばらく小説を続けて読んでいます。素養のない芸術系の小説です。絵画や音楽を言葉で表現する作家さん、すごいです。私の言語能力では要約は無理なので感想だけ。 恩田陸さんの『spring』、『蜂蜜と遠雷』で好きになって読みました。バレエ小説、まったく縁もゆかりも無い世界、面白く読めました。実は、恩田さんが書く時に取材された舞踊団Noismの金森穣さんの作品を、たまたま動画配信サービスのシラスで、見ていたのです。それで、バレエの描写が頭の中でイメージできたのかもしれません。ですが、

          【読感】芸術小説?

          【読感】「はやぶさ2」は何を持ち帰ったのか

          はやぶさシリーズの小惑星探査の困難を乗り越えたサンプルリターンは注目していましたが、ではその科学的成果はという興味に応えてくれる本です。 小惑星のタイプや地球に落ちてくる隕石と何が違うのか?初めての知識が多く興味深いです。イトカワやリュウグウが太陽系の成り立ちの歴史を紐解く鍵を握っていること、また地球生命の起源に小惑星が果たした役割の可能性の検討など謎解きの面白さもあります。 リュウグウの岩石の分析では、太陽風や宇宙線の影響、小惑星帯から離れて地球に近い軌道を取ることになった

          【読感】「はやぶさ2」は何を持ち帰ったのか

          【読感】土の文明史

           「土の文明史」デイビッド・モントゴメリー著を読みました。一言でいうと、土壌の侵食による食糧生産性の低下が、文明の寿命を決めていたという話。土壌侵食の話を、これでもかという例を挙げて書いています。過去何千年もかけて森林が作ってきた有機物を豊富に含んだ表土を、開墾によって耕すことで降雨等で流されて、土地が痩せていき、捨てられていく。  人類が定住による農業を開始して以降、多くの文明、チグリス・ユーフラテスから中国、ローマ帝国、マヤ文明など南北アメリカ大陸の先住民、太平洋の島々、

          【読感】土の文明史

          VRおじさんの初恋

          ドラマ好きで、最近はテレビはドラマしか見ないのですけど笑、少し前に終わったNHKの『VRおじさんの初恋』は本当に素晴らしいドラマでした。 オタクの孤独なおじさんが、バーチャル空間でいろんな出会いをして、成長していく物語。いやこんな、簡単にまとめたくないですね。 VR空間でのかわいい綺麗な彼女たち(お二人とも素敵な女優さん)と現実世界のおじさん達と、健気な子供。VR空間で人間の煩わしい付き合いから逃げてるんだけど、現実世界のどうしようもない家族の葛藤を、VR空間の繋がりが、

          VRおじさんの初恋

          【読感】日蓮の思想

          日蓮の思想「御義口伝」を読む植木雅俊著。NHKの100分de名著で、法華経と日蓮の手紙で2度、指南役をされた植木雅俊さんの最新刊です。 植木さんは原始仏教から法華経そして日蓮へと、サンスクリット原典から仏教を読み直して、途中で混入した誤った思想を選り分けながら、インドから中国、日本へと渡った仏教の本当の思想を探求されている方です。 大学では物理学を専攻しながら、40歳から中村元博士の東方学院でサンスクリット語を学び、在野の仏教研究家として、法華経や維摩経のサンスクリット原

          【読感】日蓮の思想

          【読感】生命と非生命のあいだ

          『生命と非生命のあいだ』小林憲正著を読みました。面白いです。 地球上の生命は特殊なのか、宇宙にありふれているのか?地球で誕生したのか?宇宙からか? 過去の研究では、ミラーの放電実験が有名ですが、それらの歴史も踏まえながら、この分野の研究者らしく、生命宇宙起源説に関連する最新の惑星や小惑星、彗星探査の成果を記述していて、非常に面白いです。はやぶさのサンプルリターンの分析結果も、この本で初めて知りました。 過去の欧米の科学書では、海底の熱水噴出孔が最初の生命の有力候補だった

          【読感】生命と非生命のあいだ

          【読感】土・牛・微生物

          『土・牛・微生物』デイビッド・モンゴメリー著を読みました。面白いです。昨年からマザーツリーの本を読んで、森の地下に植物の根と菌類(菌根菌)のネットワークがあることに衝撃を受けて、菌類の世界にハマり込みました。これで地衣類との出会いもあって、菌根菌には関心を持ち続けています。 で、身近な話になりますが、我が家の庭の樹木が元気がないのは、菌根菌のネットワークが作れていないのではないかと考えたり、化学肥料や農薬を使う近代農業では菌根菌の知見が活かされているのかという疑問(医療でも

          【読感】土・牛・微生物

          青葉市子Windwept Adan

          青葉市子は素晴らしいです。初期のメジャーデビュー前のアルバムもいいですが沖縄奄美を訪れて作ったWindwept Adan(アダンの風)が映画のサウンドトラックのような世界観で作られていて、素晴らしいです。 正直、ユリイカの特集では評論家が論じているのが多いですが、青葉市子について論じたくなるのでしょうが、理屈ばかりで辟易したというか、言葉ではわからない世界が青葉市子にはあると思います。 ですので、アダンの風、前曲解説 https://www.cinra.net/artic

          青葉市子Windwept Adan

          宮沢賢治のほんとうの考え

          以下、いろいろ書いたのですが、私は吉本隆明の宮沢賢治論を過去読んで朧げながら、好きだなと思っていたので、もう一度読んでみます。 https://www.1101.com/yoshimoto_voice/ -----はじめに書いたもの----- 映画は映画館以外ではほとんどネット配信を観ていますが、配信がなくどうしても観たいときはTSUTAYAに行きます。 細野晴臣さんのアニメ『銀河鉄道の夜』の音楽が素晴らしいので、アニメも観たくなりDVD借りてきました。ついでに気になって

          宮沢賢治のほんとうの考え