【読感】前恐竜時代
『前恐竜時代』土屋健著、ブックマン社。
古生代最後のペルム紀に生きた我々哺乳類の先祖、単弓類が前半のメインですが、爬虫類や両生類も網羅したペルム紀の生き物を紹介している本です。
恐竜以外の古生物は、カンブリア紀のアノマノカリスとかは割と覚えやすいのですが、哺乳類の先祖とか何とかドンの名前が覚えられないのが難点です。ですが、この本では多くのイラストがあるのが助かります。カタカナの名前をみながら、あれなんだっけとページを戻りながら、読みました。巻末には名前で検索できる索引もあります。
単弓類のディメトロドン、イノストランゲヴィア、両生類のディプロカウルスは特徴的なので覚えておくと恐竜しか知らない古生物マニアの上を行くことができます笑
でも、やはりペルム紀の生物は地味な気はします。
科学ノンフィクション好きとしては、この本は謎解きが物足りないです。ペルム紀末の大量絶滅の謎を、証拠が無く難しいでしょうが、大胆に語っても良かったように思います。
しかし、ペルム紀末の大絶滅は温暖化がだいぶ進んだことが関係しているようなので、他人事ではないかもしれません。
#地球の歴史では、最高気温を更新している今でも寒冷期に近い平均気温です。