短歌／わんわんわん
わんわんと吠えてみたのはいいけれど後が続かぬ二匹の仔犬
散歩していたら
犬を飼っていらっしゃるお家の窓から
仔犬が二匹走り出てきて
「わんわんわんわん!」
とさかんに吠えてくれました
わー犬だー
かわいいなー
と思って手を振ったのですが
わんちゃんたちはその後何をしたらいいのかわからなくなったみたいで
しばらくじーっとこっちを見てました
こちらも、わんちゃんをじーっと見てたのですが
手を振る以外やることもなく
わんちゃんたちは
「もう飽きたよ」
とでも言いたげにお部屋に戻ってしまいました
別の日、別の家では
新しく家族になったらしいわんちゃんが
毎日通りかかる私に、窓の中から
「わんわんわんわん!」
と一生懸命吠えてくれました
その隣では
顔なじみになってしまった先輩犬が
「俺はもうそいつは飽きたよ」
といった顔でベッドで寝ていました
外歩く我に向かってわんわんと新入りは吠え先輩は寝る
今日は1月11日
わんわんわんの日です