短歌/ヤマブキ
6桁のカラーコードはあるけれど山吹色はヤマブキの色
ヤマブキの花が咲き始めると、
毎年かならず「ああ、これがヤマブキ色だ」と思う。
我ながら単純だけれども。
山吹色ってどんな色?
と検索すると
「カラーコード#f8b500」
が出てきて、
カラーコードとは何かと検索すると
「色を16進法であらわしたもの」
と出てくる。
そうか、このごろは、色を表す主流はカラーコードになっているのか。
今の世の中はいろいろと厳密で、
「この花の色がヤマブキ色ですよ」
といっても花によって個体差もあるし
やはりそこは世界共通言語として色をコードで表す必要があるのは分かる。
けれども。
山吹色ってどんな色?
の答えは、
私にとってはやっぱり、ヤマブキの花の色だ。
先日、近所のケーキ屋さんでお持ち帰りのお時間を聞かれ
「うちすぐそこなんで~」
とへらへらと答えると、若い女性の店員さんに、
「それでは保冷材はお入れしませんので、
お帰りになったらすぐに冷蔵庫へ入れて下さい」
じゃっかん喰い気味に返された。
店員さんは別に間違ったことを言っているわけではなくて
正しい情報を、正確に伝えてくれたのだ。
それは、そうなんだけれども。