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ネガティブスパイラルからの脱出 ◆小さなことにくよくよするな!DON'T SWEAT THE SMALL STUFF -AND IT'S SMALL STUFF◆ 著:リチャード・カールソン 訳:小沢瑞穂【読書ログ#2】
仕事の悩みが土日も引っ張られる
そんな経験、皆さんありませんか?
ウバウバ(夫)は就職2年目、鬱の一歩手前までの状態になりました。
詳細は割愛しますが、仕事の業務成果、上司との関係性が問題でした。
寝ても覚めても仕事が頭を占有している状態です。
退勤後、翌日への不安を忘れるために、750mlワイン一本を勢いで完飲し、カップラーメンを流し込み、そのまま就寝。
翌日、あれが回答できてない、これを終わらせないと督促される…などの焦燥感で耐え切れずに早朝の5時台には出社し、こっそり業務を行う、こんな日々でした。
ただ、ぎりぎりのところで耐えたのと、旧知の友人が駆けつけてくれたり、周囲の方が大きな気持ちで受け止めてくれた配慮もあり、複数年の時間がかかりましたが、現在は自分らしく働くことができるようになりました。
ただ、今回はその鬱の引き金になった外的要因の一部を除けたことで解消しましたが、もし異なるパターンで追い詰められたら、また、鬱的症状を再発してしまうのではないかと想像しました。
素人の意見になりますが、鬱的症状の時は認知のゆがみが起き、
目の前の出来事に対して、ネガティブ要素の強い自己解釈が大きく入った状態であると考えています。
ウバウバは過去を振り返ると、もともと気分が落ち込む時は結構沈むがちな性格でした。
通常でしたら大抵のことをは2日経つとと忘れるのですが、毎日つらいことが起きると持ち直す前に沈む、沈むで当時は深海まで沈没してしまいました。
そこで、この自らの思考の癖を把握したり、気持ちが沈んだ時の対応方法などを対策を考えるために、ある程度元気が戻ってきたタイミングで、マインドセットや考え方の本を読むようになりました。
その時の感銘を受けた一冊がこちら。
一.小さなことにくよくよするな。
二.すべては小さなこと
明快で断言するフレージングに思い切りの良さを感じます。
この2つのルールを身に着けるための戦略やtipsが100個記された、ストレスコンサルタントを生業とする著者の作品です。
最初はよくあるわかりやすい啓発本だな~、と斜めに構えて読み始めましたが、進めてみると出来事や人間に対しての見方・考え方を変えるヒントがたくさんちりばめられており、ハッとする内容も多く記されていました。
そして、この著書は、決して、乱暴にすべては小さいことだから気にするな!無視しろ!のような、目の前のことから逃げ出し、自分都合の選択をするようなことを伝えたいのではなく、正しく出来事や問題の大きさを捉えて、等身大の自分で真正面から向き合うための心構えを伝えたいのでは、と考えています。
著書の中で、特に考え方に関してフォーカスを当てており、ウバウバが大好きな、心に残っているものを抜粋いたします。
002 完璧な人なんて、つまらない
いまよりもっといいものを求めてばかりいると、人生はまちがいなく負け戦に終わる。人は現状に満足して感謝するかわりに、なにかと欠点をほじくり出して無理やり直そうとする。欠点ばかり気にしていると、不満だけがふくらんでいく。…かといってベストを尽くさなくていいということではない。人生の悪いところばかりにとらわれすぎないように、ということ。…
004 頭で悩みごとの雪だるまを作らない
…まず、マイナス思考や不安のタネというのは勝手にふくれあがるものだ、とつねに自覚する。…「ああ、なんて忙しいんだ。明日は電話をかけまくらないと。いったい、だれのための人生なんだ」。そのうち自分が哀れになってくる。 こういった「思考の攻撃」には終わりがない。事実、私のクライエントのなかには一日中こんなメンタル・リハーサルをしている人がたくさんいる。…
010 いま、この瞬間を生きる
人生を来るべき本番の舞台稽古でもあるかのように生きている人が多い。
そうではないのだ。実際、彼なり彼女なりが明日もここにいるという保証はないのだ。私たちにはいましかない、コントロールできるのはいましかない。いまこの瞬間に焦点を当てれば不安を押しのけることができる。
022 「人生は非常事態ではない」ととなえる
私たちは人生の目標を真剣に考えすぎるあまり、それに到達する過程を楽しんだり、たまには気を抜くことを忘れてしまう。ありきたりの優先順位にこだわり、それを幸せの条件に仕立て上げる。あるいは、自分でつくった締め切りに間に合わせようと、しゃにむにがんばってしまう。
053 グラスはすでに壊れたとみなす
この教えは心の平和をもたらしてくれる。すべては壊れると思っていれば、そうなったときも驚いたり失望しないですむ。なにかが壊れてもギョッとするかわりに、それをもっていた時間に感謝するようになる。
060 人生をメロドラマにしない
ドラマでは小さなことが大げさに演出され、実際より派手に描かれる。私たちは、自分が思っているほど人生は悪くはないということを忘れがちだ。それから、小さなことを拡大してとらえているのは自分自身だということも。
075 目先の問題はまたとない教師
ストレスの増減は問題自体ではなく問題にどう対処するかで左右される。言いかえれば、その問題からさらにべつの問題を引き出してはいないか、ということだ。それらを危機とみなすか、それとも教師とみなすか。
082 百年後は、すべて新しい人々
時の流れのなかで百年というのはそれほど長い時間ではない。しかし、確実なことが一つある。いまから百年後、私たちはこの地球にはいないということだ。それを念頭においておけば、人生の危機やストレスにみまわれたときも客観的な視野にたてる。
087 人生の業績について考え直す
いわゆる業績と呼ばれるものに、私たちは目を奪われがちだ。人から認められたり称賛されたりといった業績を上げることにきゅうきゅうとするあまり、真に意味のある業績とはなにかが見えなくなっている。
094 「一番大切なことはなにか?」
日常のあわただしさや責任の重さに圧倒され、私たちはとかく道を見失って流されたままになりがちだ。いったんそうなると、心の奥でいちばん大切にしているものを忘れたり引き延ばそうとする誘惑にかられる。そんなとき、私は「いちばん大切なことはなにか?」と自問しつづけることにしている。
出来事と自らを等身大に向き合わせる
この本を通して伝えたいメッセージは、出来事と自らを正しい大きさで捉えて、向き合わせることではないかと考えています。
脳が勝手に不安をふくれあげ、問題を必要以上に肥大化させる、さらに、それを過度に悲観し自虐的になってしまうことがあります。
感情と問題を切り分けることが大切です。
それができて、初めて正しく問題に対応できると考えるようになりました。
冒頭の鬱的症状の際も、ウバウバはずっと自分自身に負の矢印が向いていました。
当時の状態では、様々な人の手を借りなければ今までの正常な自分には戻ってこれないところまで行ってしまいました。
しかし、今の自分であれば、負の気持ちに飲み込まれる前に、適切に感情をコントロールし、問題に対応できると自信がつきました。
・自身の考え方に癖・偏りはないか
・目の前の問題の程度はどのくらいか
・悲観的感情に飲み込まれていないか
感情は人間を簡単にハックできてしまうと思います。
特に、現代はより人が人の感情を突き動かす方法が多様化していると感じています。
残念ながら、ウバウバはそれが良い方法より悪い方法のほうが多いと見ています。
そんな、負の感情扇動を打ち負かすのは思考と行動です。
冒頭でご紹介した考え方以外にも行動の面で、感情の方向を変えるtipsが多く記されています。
もし、焦燥感やネガティブな気持ち、後ろめたさにいつも引っ張られている方には、元気な時に、ご一読をお勧めいたします。
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ウバウバ節約日記について
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