
野村監督の教えの意味がやっと分かった
「自分がどういう駒だったら、野球選手として生き残っていけるかをしっかり考えなさい」
「君はどんな選手になりたいんだ?」
「年俸はいくら欲しいんだ?」
ヤクルトスワローズ、阪神タイガース、楽天イーグルスで監督をつとめ、
先日亡くなられた野村克也さんが、選手にこう問いかけていたという。
野村監督のこの言葉は、プロ野球選手だけでなく、
一般的な社会人にも向けられていると思う。
しかし私は、質問に全く答えることが出来ていなかった。
そもそも、質問の意味さえも、よくわからなかった。
野村監督と、野村さんの下でヘッドコーチを務めた橋上秀樹さんの書籍を
いくつか読んだけれども、よくわからなかった。
どんな人になりたいかなんて分からない。
安定した日常生活が送れて、ほどほどに趣味が楽しめたらよい。
毎日の仕事が一杯一杯で、どういう駒なら生き残れるかとか、
まともに考えてる場合じゃない(考えないことの言い訳だったけど…)。
ではここまで、なぜわからなかったのか。
それは「就職がゴール」だったからだ。
就職では100社以上、エントリーシートを出して内定が2社、
転職でも50社程書類を出して、内定はわずか1社だった。
就職活動に疲れ切っていた私は、
内定は「新たなスタート」ではなく「ゴール」になっていた。
結果、転職先では仕事、環境ともになじむことができず、
早々とチャレンジは終了することになった。
何もできなかったので、今思えばチャレンジではなく、ただの「無謀」だったけど。
もう同じ失敗は許されない。
自分にできることは何だろう?と、考え直してみた。
正直得意なことよりは、苦手なことの方が多い。
しかし今の年齢を考えても、苦手分野の克服には時間を要するし、
「私は○○が苦手だ」という印象が深く残ってしまっている。
だから、「私が○○ができるようになった」という評価には、
簡単にはなり得ないだろう(決してあきらめたわけではありません)。
だが、私は情報収集であれば、人並み以上にはこなせる。
もちろん調べるだけでは物足りないが、「書く」ことができるようになれば、
得た情報や自分の考えがアウトプットできるようになり、
ライター等で仕事ができるようになるかもしれない。
だから私は、noteという場で、書くことを続けていく。
希望を持って諦めず前向きに続けているけれど、
ほんのちょっとだけ「戦力外通告」をされる前に何か武器を身に付けないと、
そんな思いを持って、今日も文章を書いている。