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#デザイン

サービスは荒野に旗を立てるがごとく

サービスを生み出し、集客し、成長させていくとき、皆さんはどんなことをから考えますか?  自分は、一番最初に「荒野に旗を立てる絵」をイメージします。そういうメタファーを起点に考え始める。 まず、何もない荒野に一本の旗を立てる。その旗にどんな紋章を描くのか、聖句を刻むのか、そんなところからはじめます。そして、以下のようなイメージでサービスの道筋を考えます。 1. 荒野がある最初の状態。まだ何も存在せず、立ち寄るものは誰もいない。 2. 荒野にシンボルとなる旗を立てる荒野の

UIデザイナーに必要なのは、決定力のあるデザインを作る能力

※過去ブログからの移転 最近、デザイナーに求められるスキルが多くて何を学べば良いかわからなくなってきた。と言う声を聞くようになってきた。 流行りの記事のいくつかに目を通すと、デザイナーは「経営者と対等に話せるコミュニケーション能力、ビジネスセンスを保有していて、イケてるグラフィックを作り、コードまでかけないといけない」らしい。 スキルを多く保有している方が望ましいのは間違いない。 ただ、現場デザイナーに最も大事なのは実装面での考慮事項が網羅されて考え込まれた「決定力の

デザイナーに必要なコミュニケーション能力とは何か

デザイナーにコミュニケーションスキルが必要と言われるしその通りだと思うけど、日本の美大でコミュニケーション教育は重視されてないのに関わらず、社会に出たら突然「重要です!」と言われて最近の新卒は「突き放された気持ちになる」と言う話をたまに聞く。 社会人はデザイナーに限らず、コミュニケーションスキルが必要だけどデザイナーが不幸なのは教えてくれる人が極端に少ない点だと思う。 デザインスキルは楽器演奏と同じで、実践による反復運動の繰り返しで身につくモノなので本人の努力次第だけど、

なぜモダンなプロダクトチームによるリーンなプロダクト開発が必要なのか

はじめにメルカリUK版の立ち上げを終え2018年3月に帰国しました@tsumujikazeです。今は東京でメルペイのProduct Managerをしています。 イギリスではいわゆるモダンなプロダクトチームでのLeanなプロダクト開発を経験しました。得るものが多かったので、なるべく多くの人に知ってもらいたいと思いこのポストを書きました。 PMF →リーンプロダクトのプロセス →モダンなプロダクトチーム(組織論)という流れになっています。 はじめに 本編 ・何のためにプロ

デザイン思考を反対側から見て気づいたこと:突破するデザイン

昨年末にTakramのPodcastのテーマで、ベルガンティ教授の考えとこの『突破するデザイン』の本が取り上げられて、この内容を聞いた僕は強い衝撃を受けて、これは絶対に本を読まねばと思いました。わりと日ごろから書店には足を運んでいるのですが、この本のことはまったく把握していませんでした(2017年の本ですが書店にもあまりなかったので広まっていないようです)。で、読んでみて一気に引き込まれました。この数年もやもやと思っていてうまく言語化できないことが、なんとこの本の中に見つける

5段階モデルのStructure(構造)デザインの実践

この記事は Goodpatch UI Design Advent Calendar 2018の4日目の記事です。 前回は、usagimaruによる結局、画面とはどこなのかでした。また、この記事の前段としてソフトウェア開発に関わる「●●デザイン」の分類を読んでいただけると幸いです。 この記事では、私がデザイナーとして関わったプロジェクトでデザインガイドラインを作成した話を元にギャレットの5段階モデルに記述されている構造層においてデザイナーが何をするのか。というのを個人の経験か

「行動デザイン」のためのデザインガイド その1

社会心理や行動経済学で実証された人間の行動原則をどうサービスやプロダクトに反映させることができるのか?社会起業家のためのグローバルネットワーク+ACUMENが発行している資料を元に実際の現場で使うことを踏まえ、紐解きます。                 ❖ 新しいイノベーションが失敗してしまう理由の1つは「人は明らかに生活を良くすると分かっていても、現状にしがみついてしまう習性がある」ためです。石鹸で手を洗うことは清潔さを保ち、感染症を予防できる。明らかに健康に良いと分か

クリエイティブとは判断力。ふせんトレーニングのすすめ。

こんにちは。メルカリCXO室デザイナーのcremaと申します。 CXO室(Chief Experience Officer Team)の主な仕事は「ブランド構築」「UI / UX構築」「デザイン組織構築」です。この記事では、「デザイン組織構築」に関連した勉強会のひとつ「Talk with Takram」という試みについて、ご紹介します。 Talk with Takramとはメルカリでは、デザインアドバイザリとしてTakramの田川欣哉さんをお迎えし、デザインに関する様々な

デザインなんて知らない〜僕らの考えるモノの価値〜

2019年の7月頃。 東京工業大学の学生さんから、こんなメールをいただきました。 「うちの学生は機能と価格のみに価値を置きがちです。でも、御社が作り出す製品の価値は、それだけじゃない気がするんです。それは何なのか。それはどうすれば作り出せるのか。その点を東京工業大学でお話いただけませんか?」 せっかくの機会なので、僕たちアイドントノウと、僕たちがいつもお世話になっているお店アシストオンさんとで 価値についてお話させて頂くことにしました。 題して デザインなんて知ら

サービスに求められるものを、6段階に分類する

先日、Google Cloudさんのイベントで話した「サービスの段階」の補足。 「サービスの体験をよくする」というのが、漠然としてどうすればいいかわからないとき、まずユーザー体験を6段階に分類するのをオススメします。 この図をベースに、 ・あなたのプロダクトの現状 ・やろうとする施策やアップデート が、それぞれどのレイヤーに属するかを見て、基本は低レイヤー(機能より)のものから、充足させてゆきます。 下記は、家を例にしたのユーザー体験です。 Lv 0. 存在しない

UX改善による本質的グロースハックのプロセス

グロースハック(※)が必要なのは分かっているが、実際にどうやれば良いか分からないという相談を頻繁に受ける。 というよりは相談の99%がそれだ。 多くのスタートアップがサービス成長の指針を描けていないという状況は日本のスタートアップ環境全体として憂うべき状況なので、グロースハックを具体的にどういったプロセスで行っていけば良いかを本記事でまとめて公開することにした。 タイトルの釣りっぽい「継続率4倍の効果!」だが、私が実際にインドのあるスタートアップをこのプロセスを使ってハ

継続が苦手な学生による,UI100本ノック

初めまして,同志社大学の変な学部に通っているこんどうです! 来年からご縁のあった会社さんでデザイナーとして働ける喜びが絶えない,しがない学生デザイナーです. さて,今回の記事では僕が今年に入ってから行なっていた「UIバッティングセンター」が無事100本を達成したので,これを機にnoteデビューだ!と思い立ち,作成に至りました. 「DailyUI始めようかなぁ」とか「毎日の習慣を作りたいけど苦手なんだよなぁ」という人に少しでも役立てられるような内容であれ!と願っています.

デザインは魅力ではないのかもしれない、という話

業務でデザイン改善とプロダクトの満足度を紐付けて考えてみようと思い、狩野モデルを改めて調べ直してみると、私の理解に大きな間違いがありました。それは デザインは魅力品質じゃない(かもしれない) ということ。 私同様に勘違いされている方が多い気がするので、その内容をメモとして残します。 狩野モデルとは 有名な品質評価モデルで「デザインや機能といった様々な要素の充足・不充足が、顧客の満足度にどのように影響を与えるか」を表したものです。 このモデルのユニークな点は、ある要素

デザイナー志望の私が1.5ヶ月でデザインから実装をした話。

こんにちは!ProgateAdventCalender2017 9日目を担当します。デザイナーインターン生のミオです😉 この記事は「デザイナーになりたいけど何すればいいかわからない…」方たちに向けて記事を書きました! 私自身も、ちょうど1年前デザイナーになりたいけどどうすればいいかわからなかったです。同じ悩みを持つ方の役にちょっとでも立てたら嬉しいです。 採用面接でも使えるかもしれないオリジナルサイトの作り方を紹介します。本日はよろしくお願いします。 自己紹介