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ご挨拶と「光君」の由来

はじめまして。
合同会社光君(Hikarukimi LLC)の代表西村優一です。

ここではご挨拶を兼ねて、弊社の名前の由来を書いていきます。

そりゃあ言うまでもなく『源氏物語』の主人公のニックネームが由来でしょう、とお思いのあなた、ご明察。
まさに、作中で高麗からやってきた占い師が源氏の君を褒めて「光君」と称したものが由来です。

愛読者諸賢にとってはもしかするとこうもお思いかもしれません。
送り仮名は「光る君」とするのが正式では、と。

そちらもご明察。
細かい話、本家『源氏物語』では「る」の送り仮名を振るのですが、訳者のあいだでは送り仮名なしバージョンがけっこう採用されています。

たとえば、かの谷崎潤一郎訳。

光君という名は、高麗人がこの君をお褒め申してお附けしたのであると、言い伝えられていますとやら。

『谷崎潤一郎訳源氏物語 巻一』桐壺より

また、与謝野晶子訳では「光の君」とされていたり、とにかくこちらは多様な訳、表記があることをご承知ください。

なぜこうもくだくだしく説明するのか。

2024年より大河ドラマ『光る君へ』の放映が控えているからなのです。
影響力の強い大河ドラマで送り仮名が表記されているということは、弊社にとっては目下懸念すべきこと。

なので少々差し出がましいですが、先手を打たせてください。
送り仮名の有無はさして重要ではないということも付言します。

重要なのは、その意味です。

光り輝くような美貌と才能を持つ者、というような意味が「光君」の本意です。

なるほどなるほど、そうすると合同会社光君はたいそう傲岸不遜なイメージだな、となりそうなところですが、どうかご寛容ください。
どちらかといえば、光君のようなすばらしいブランドを生み出したいという、源氏物語ひいては紫式部へのリスペクトを込めた社名です。

また、ご存じの方も多いとは思いますが、紫式部は父である藤原為時が越前国(現在の福井県越前市)の受領となったことで娘時代の2年間を福井県で過ごしております。
なにを隠そう私の通っていた高校(4ヶ月で中退)が越前市という、ちょっぴり無理筋のようなこじつけも社名の由来としてあります。

とまれかくまれ、世界最古の小説が日本で生まれたということ、光り輝くブランドが1000年以上前の日本で生まれたということを肝に銘じ、現代社会におけるブランディングに精を出していこう、ということです。
さらにブランディングを行うなかで、日本人が古くから重んじてきた感性「もののあはれ」を忘れず、丁寧に物語を紡いでいければと思っています。

以上、手前勝手にいろいろと嘯いてきましたが、弊社はまだまだ生まれて間もない赤子のようなものですので、どうか好きなように「ひかるくん」、「ひかりくん」、「てるくん」などとお呼びになって遊んでいただければ幸甚の至りです。

ブランディングにお悩みの際は、ぜひ光君と一緒に遊びながらもとい唸りながら、光り輝く未来を探っていきましょう。

君に光あれ。


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