カフェ開業にバリスタ技術は必須なのか？僕としてはあるべきだと思う。

カフェ開業を志す皆さんが抱えてる疑問点の中で結構多かったのが、『コーヒー周りの技術的なものを取得すべきがどうか』です。
僕には様々なカフェの開業についての相談が来ますが、その中で『バリスタ技術をどう学んだか？また、それらは必ず必要なのか？』という問題を投げかけられる方は多いです。

今回はバリスタ技術はカフェ開業において必須項目なのか？それらの技術はどこで獲得できるのか？について僕の考えを踏まえて書いていこうと思います。

結論から言うとバリスタ技術はあってもなくても良い。
あればあるでブランディングの幅が広がる。
無ければ無いでできる範囲のことをすればいい。

バリスタ技術は結論から言うとあってもなくてもカフェ開業は可能です。
資格の有無という面でも日本で開業する分には必要な資格は『食品衛生責任者』のみです。
（しかも食品衛生責任者は受講の予約さえ取れれば確実に取得できるので余裕のある時や開業時の保健所検査までに取得できていればいいので最悪1ヶ月前とかでも大丈夫です。）

資格はいらないですが、バリスタ技術があるとカフェのブランディングが大きく広がります。
例をあげるなら、ラテアートなどのカフェラテに付加価値を与える技能であったり、焙煎やコーヒー豆の拘りなどより専門的なコーヒーを提供することでそれ目的のファンを付けることができます。
これだけで『あのお店はコーヒーが美味しいから毎日買いに行く』という常連さんも付くかもしれないわけで、カフェ開業をする上でそれ相応のバリスタ技術はあったほうがいいです。

ただし、これはあくまでもブランディングの幅が広がるということであってバリスタ技術がなければカフェ経営を行えないわけではないです。

方法としては

①コーヒー以外のドリンクをメインにしてカフェをブランディングする。
②バリスタ技術を有するスタッフを雇う。

などです。

①はコーヒー以外をメインに据えてカフェをブランディングしていく方向性です。この場合ドリンクが紅茶などのティー系になっても問題ないですし、ドリンクが主体ではなくフードがメインでもいいわけです。

また、カフェと言いつつもアルコールをメインに据えて大人向けのカフェにブランディングしても十分通用すると思います。

②はどうしてもコーヒーを外したくない人向けの提案ですが、正直言って運とめぐり合わせが必要です。
飲食店スタッフはどうしても業界の特性的に入れ替わりが激しい部分があります。そのため希望通りのスタッフを確保できるかどうかこの点は本当に運としか言えません。
また、この場合『バリスタ技術を有したスタッフ』というのもかなり難しいです。バリスタ技術については日本はピンからキリまでいるのでどうしてもムラが激しいということは覚悟しなくてはいけないと思います。
たとえ養成スクールを出ている人でもラテアート等などの高度なスキルはあまり期待しないほうがいいかもしれません。

大切なのはどういうお店にしたいか？
コーヒーメインならバリスタ技術は必須なのは間違いない。

大切なのはお店を作っていくオーナーがどういうお店にしたいかで、妥協する部分とマストで実施することまたは、やれることやれないことを明確にしているかです。

自分にスキルがなければその点を補完する何かを行うのか捨てるのか？
そうした場合にお店はどのような形態でブランディングするのかをしっかりと考え続けましょう。

お店を造ることまでではなくその後運営していく間にどのようなお店になっていきたいかをずっと考え続けることが大切です。
運営をしていくにつれてお客様の目線や要望も見えてきます。
その際やはりコーヒーが必要となればそこからバリスタ技術を取得する動きをとってもいいわけです。
しかし、最低限自分のやりたいなにかを軸に構えることは大切で、そこに従事しなければブレブレの運営で何が何だかわからなくなっていきます。

しっかりと自分の大切にしたいものは何なのか？考えて動くことをおすすめします。

バリスタ技術は店舗従事経験がなくてもスクールなどで獲得が可能。

バリスタ技術は養成スクールなどで身につけることができます。
もちろん実際にエスプレッソやドリップコーヒー、焙煎などを自社で行っているカフェなどでバリスタとして従事すればスキルを獲得することも可能です。
ただし、その際は本当にそのような技術獲得ができるお店なのかどうか事前確認が必要です。
しっかりとエスプレッソマシンでの抽出を行っているのか？また、焙煎やコーヒー豆の知識も獲得できるのかそういったことを確認して従事することをおすすめします。

そのような確認作業がめんどくさかったり、近くにそういった本格的なお店がない、またはスタッフ募集を行っていないという場合はやはり『バリスタ養成スクール』のようなところで技術と知識を身につけるのが良いと思います。

その後の就職先の紹介なども行っているので、すぐに開業したいわけではなく経験を積みたいという人向けでもありますので、そのような考えをお持ちの方は一度検討してみるのも良いかと思います。