2022映画・ドラマ振り返り シリアスと笑いは紙一重
新年あけましておめでとうございます。2023年。昨年末に前年のアニメ作品振り返りから実写作品をやっていなかったので、ここらで振り返りします。
トップ・ガン マーヴェリック
世界中で社会現象を起こした今作。公開時60歳のトム・クルーズが若者たちに背中を見せ、恋に任務に全力投球する姿に感動。「年齢は数字でしかない」を体現する姿勢に35歳の若輩者である自分も勇気をもらえました。
ハングマン役のグレン・パウエルがトム・クルーズの大ファンで辛いトレーニングもトムと長く近くにいれるならと喰らい付いていたエピソードが微笑ましく、最近もトムに促されてスカイダイビングしたエピソードが明かされるなど、師弟関係が出来上がっているようにも見えます。
役者人生の集大成のような作品でラストも最終回臭全開のものでしたが「ミッション・インポッシブル」最新作予告で驚愕のバイク直滑降。SNSでも驚愕パフォーマンスを見せ、まだ終わってない、これからもムチャし続けるスターの凄さを感じました。
男たちの挽歌 4Kリマスター版
以前、noteで書いた「男たちの挽歌」。映画は映画館で見るに尽きるという話。鑑賞後にレビューを調べると発砲音がDVD版と異なるらしい。
音に関しては2の終盤が1を超える銃撃戦なので、こちらのリマスター版も上映希望。
少林寺 4Kリマスター版
こちらもリマスター版。客層が公開当時に見ていたであろう年配層が多く照明が点く頃には皆さん、ホクホクした顔になってました。
初々しいリー・リンチェイを迎え入れる仲良しの修行仲間に後輩からの相談にも応じる面倒見の良い先輩と牧歌的で部活のような雰囲気の修行風景にほのぼのとさせられると同時に、
「殺生はならぬ」の教えをガン無視して敵陣カチコミ
特に鍛錬を積んでいないのに強いヒロイン
とツッコミどころも多く、繰り出される多彩な拳法に、バラエティ番組のロケで使われた箇所も登場と、楽しみ方も色々ある作品です。
シン・ウルトラマン
こちらも以前記事で、それも初回の記事で触れています。長澤まさみの巨大化でアリさんマークの引越社を思い出した話です。
山本耕史演じるメフィラスは異星人ではあるけれど、変な親しみやすさがあるキャラクターで、SMAP×SMAPが今でもやっていたら確実に番宣のコントで登場していたでしょう。スピンオフを作るべきとの声が散見されましたが、怪獣の美少女化をやるほど遊び心と柔軟さを持つ円谷プロなので本当にやりそうな感じはあります。
仮面ライダーBLACK SUN
「ヒーローは遅れてやってくる」が通用しない現実。光太郎不在の間に悪い事が次々起こる。間が悪いにしても、光太郎は葵を守ってくれたクジラ怪人(濱田岳)に「ありがとう」の一言も言えないものかね。
人間側と怪人側の立場の違いあれど実写版キャシャーンのブライキング・ボス(唐沢寿明)も瀕死のアグボーン(宮迫博之)を護ったルナ(麻生久美子)に「ありがとう」と言ってたぞ?
それにしても、今野浩喜とルー大柴の悪役演技が凄く上手で感心。時代が時代なら、役と本人を同一視する者も現れかねない程のヘイト演技だった今野は「そこに愛はあるんか?」の決め台詞で救われた感じ。
ルー大柴は全12話フル登場。長台詞連続の大役を堂々こなしていた。自分に演じられるのか不安だったそうだが、私的2022年No.1悪役でした。
台詞の憎々しさ+カレーライスにマヨネーズをかけて食べるシーン一つも不快感を感じる咀嚼音にする徹底ぶり。(そもそもカレーにマヨネーズかけて食べる?というのがあるが)
仮面ライダーを政権批判に使って大丈夫なのかという声があるが個人的に、白石和彌監督の次回作「極悪同盟」の行方が心配。
あと、顔を出した怪人コスチュームは一歩間違えるとバラエティのコントに見えてしまう滑稽さも併せ持っていてその塩梅が大変だなと思いました。
岸辺露伴は動かない 第3期
ジョジョの人気キャラ、岸辺露伴が主人公のスピンオフ実写版も今年で3年目。今年は「ホットサマー・マーサ」、「ジャンケン小僧」を放送。
今年の杜王町はコロナ禍。登場人物はマスクを着け、打ち合わせもオンライン。強心臓の露伴が外出制限でメンタル不調とパンデミックを描いた作品が少ない中「リアリティ」を見せる設定。
暗黒面の露伴がメンヘラファンにオイタして大変な目にあった後でジャンケン小僧。4部本編の話も組み込む小林靖子の巧みな手腕が光る。
原作ファン、高橋一生によるディ・モールトな岸辺露伴再現で『信頼』を得たシリーズは年末1度のお楽しみから想像以上に早い映画化決定。
どうやら、MCUに倣ったマルチ・ユニバース方式で神木隆之介、新田真剣佑、山崎賢人が合流する事はなさそうです。平行世界から来た露伴は誰が演じていたのでしょう?
総括
6作品のうち一番言いたい事が多かったのが「仮面ライダー BLACK SUN」。それだけ見る人同士で賛否が割れたという事か。今年公開の「シン・仮面ライダー」はもっと明るい感じにして欲しいところですが、庵野秀明の事なので人体溶解とかリアルに描きそうな感じが。映倫指定が気になる所です。
今年はエクスペンダブルズ、ジョン・ウィック、ミッション・インポッシブル、ゴジラとヒット作の続編が相次いで公開。期待したいと思います。