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SIDE TRACK(サイド トラック)

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トゥーヴァージンズ発の新たな連載メディアです。 本線(本来の道)とは別の“もうひとつの道”。 そんな脇道にふと入っていった先に、 まだ見ぬ言葉や文章、景色との新たな出会いがありま…
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記事一覧

第7回 「うんこ中の方すみません」

トイレという、建物の中で一番小さい部屋には、いたるところにまだ見つかっていない優しさが散…

第18回 わたしは見ていた

のろくさとプールからあがり、ここも剃っておかないとだめだったか、と思いながら水の滴る自分…

第17回 存在しない夏 ’24

この連載ではエッセイを書くことになっている。実際に起きた出来事をもとに筆者の所感がまとめ…

第6回 「夏から帰れない」

夏の終わりが近づいてきましたね。皆さんは夏をしましたか? 夏を満喫しましたか? 夏だけな…

第16回 筋書きのないドラマは書けるのか?

パリオリンピックや高校野球で盛り上がった8月も終わろうとしています。高校野球ファンの僕は…

第16回 ベイビー、強く抱きしめて

百円玉の乗った手が脳裏に焼き付いて離れない。男のものにしてはほっそりしていて、女のものに…

第5回 「初の大規模振り返り」

自身初の大規模個展(どこからが大規模?)の準備を理由に、ふた月ほどこの連載を休んでしまい申し訳ありませんでした。お詫びと言ってはなんだが(?)自身初の大規模個展のこれまた自身初の大規模振り返りをしようと思う。 まず、この本気の文化祭のような展示に12000人以上が来場した(どういうつもり?)。そのメイン理由として入場料が無料だったことがあると思うが、正確には「無料」や「タダ」ではなく「0円」にしていた。タダではなく、0円を払うという行為を皆様にはしていただきたいなということ

第15回 脚本家は撮影現場に行くべき?

数年前からインティマシー・コーディネーターという職種をよく耳にするようになりました。僕自…

第15回 明日に向かって祈れ!

みんな、休日はどう過ごしているの? ずっと気になっているよ。特に、わたしと仲良くないひと…

第14回 共同で脚本を書くことの面白さと難しさ

ドラマや映画作りにおいて脚本という作業は基本的にたった一人でやるので非常に孤独な作業とな…

第14回 さやけき園

高校の同級生で落語家になったひとがいて、真打に昇進することが決まったらしい。すごいことだ…

26 狂気と正気

人は基本動物で、動物のままなのが、イコール人間の狂気なのだと思う。 なぜ始まったのかもう…

第13回 着想はどこから得るか

この4月からシナリオ作家協会が主催しているシナリオ講座というところで講師を始めました。以…

第13回 ムイシュキン

この文章は、筆者による世直しの提案である。私事で恐縮だが春から勤務地が変わり、著しく混雑することで有名な路線を利用して職場へと通う日々を送っている。満員電車を蛇蝎のごとく嫌うひとがいる一方で、わたしはそこまで嫌いではなく、致し方なしというか、むべなるかなというか、関東圏で暮らす利益を享受する者としてこれくらいは我慢できるかな、くらいの位置付けとしている。   この位置付けが甘かったと後悔させられるほど、当該路線は苛烈である。四月のはじめの頃は、息を吸うたびにみぞおち付近が鈍く