「落ち葉」と息子
昨日は風が強かった。
部屋のベランダから見える桜の木は、もう数えられる程しか葉がついていない。
駅までのイチョウ並木は、もう6割の子が裸になっていた。天気はいいが寒そうだ。歩道はあたたかそうな黄色い絨毯。
落ち葉を見ると思い出す。
昔、大通り沿いの歩道を散歩していたときに、息子が真っ赤な落ち葉を見つけて立ち止まったのだ。
息子、小学2年生。
そしてその場で仕上げたのが、これ。
葉っぱをお皿に見立て、近くに落ちていたものを乗せただけ。でもあまりに愛おしく、私が「秋のお料理」と名付けて写真を撮ったのだ。
何気なく、当時やっていた映画レビューアップ用のインスタに載せたら、創作料理の写真をたくさんアップしているどこかのフレンチ料理店らしきアカウントから「いいね♡」がついた。なんだかくすぐったく、嬉しかった。
そして昨年、息子、小学5年生。
(といっても5年生は一度も登校していないが…)
2人でちょっとした旅に出かけバスを待っていた。風が強く舞っていた落ち葉が近くにやってきた。
その落ち葉を見て、その時のことを思い出し息子に話した。懐かしいね、と。
私があまりに嬉しそうに話していたのだろうか。息子が作り始めた。前よりは雑な手際ではあったが。
(ぶっちゃけ、これは写真を撮る際に私が少々整えた記憶がある…w)
落ち葉を見ると、たくさん思い出すことがある。
今年もあと少しだ。これから冬本番が来てまた春が来る。
桜の木も、イチョウの木も、また青い葉っぱをつけるのだろう。