見出し画像

【読書メモ】『三匹のおっさん』と『三匹のおっさん ふたたび』(著:有川浩)

今月は誕生月、先日誕生日も迎えて無事?に大台に乗りました、、還暦までもカウントダウン開始、といったところでしょうか。なんて考えながら、ふと思い出したのが『三匹のおっさん』『三匹のおっさん ふたたび』とのシリーズ(というか2冊)。

ドラマ化もされていてたまにCATVでやっていたりするとつい見てしまうのですが、もう10年も前ですか、、原作は2009年ですし、時代的には一昔前の物語ですが、普遍性が高いのか今読んでも面白く感じます。

ちなみにドラマはシーズン3までと、スペシャルドラマが数本作られたのかな、2020年にメインキャストのお一人でもあった志賀廣太郎さんが亡くなられてから続編はさすがに厳しいかなぁ、といったところでしょうか。

さてこちら、還暦を迎えた3人組の「おっさん」を主人公にした連作短編で、有川さんらしくなんともテンポの良い物語となっています。勧善懲悪的な、でも世相の社会問題も含んでいて、題名からも類推できますが、人気の時代劇ドラマであった『三匹が斬る!』から連想された、といったところ。

個人的には、『ズッコケ三人組』を思い出したりもしましたが、痛快、爽快、ちょっとほろりと、人情モノにラブコメ要素もプラスされて。世代を越えたつながりもまたいい味を出しているといったところ、基本、悪人がいないので安心して読める物語です。

親と子、祖父と孫、多世代でのやり取りも上手く表現されていて、誰かしら共感を覚えるような登場人物がいるのではないかな、と。

初めて読んだ時は、各おっさん達の子どもたち夫妻と同世代で、それなりに共感する部分も多かったのですが、ふと気づいたら、おっさん達の年に近づいてきているなぁ、と。自分がおっさん達と同世代になった際、さてどう感じるのか、なんて楽しみにしながら、もうしばらくは本棚に並べておこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?