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【読書メモ】『空飛ぶ広報室』(著:有川浩)

年明けからの能登半島地震への災害対応、政府や自治体、自衛隊の方を始めとして、様々な方々の復旧に向けた迅速なご対応・ご尽力には、国民の一人として感謝と信頼しかありません。後付けの陰謀論としか言い様のない雑音が左右問わずの全体主義者からひっきりなしに出てきていますが、今回は政府・自治体の防諜対応も早く、頼もしい限りです。個人的には、アレな「根拠のない陰謀論」に惑わされないよう気を付けていきたいな、と。

そんな中、本棚を整理していて目にとまったのが有川浩さんの『空飛ぶ広報室』との一冊、2012年発行で、2013年には新垣結衣さんの主演でドラマ化もされていたかと。当初は文庫待ちのつもりでしたが、そのドラマの初回がとても印象的であったので珍しく四六判で購入、結構なボリュームでしたが、一気に読んでしまったのを覚えています。その後にドラマのDVDも購入しています、新垣さんの魅力には抗いにくいですネ、、閑話休題。

さて、主人公は夢を見失った二人の男女、一人は戦闘機のパイロット、一人はテレビ局の報道ディレクター。彼らを軸にしての航空自衛隊の広報部門の群像劇、といった所でしょうか。ある種連作短編のようで、視点も折々で変化することもあり、一気に引き込まれていったのを覚えています(有川さんならではの糖分もちりばめられています)。

元々は、2011年夏の発売を予定してたそうですが、東日本大震災(311)を受けて延期されたそうです。最終的には、その311で甚大な被害を受けた松島のエピソード「あの日の松島」を追加した形で、翌年2012年夏に発売されました。

その追加された松島の章での「一生の指針」との言葉が、どうにも愛おしく響きます、自衛隊の在り様を正面からとらえて、そして応えている、と感じながら。これは、自衛隊の物語を真摯に書き続けてきた有川さんだからこその一冊だよなぁ、とも。

原作は311の数年前の1年間(4月~3月)を追った内容ですが、ドラマは2010年の4月から始まっていたはずです、確か。当時、一つの着地点として311が入ってくるんだろうなぁ、、と思いつつ、TBSだから何か変な風に捻じ曲げてこないかなと懸念しながら見ていた覚えもありますが、結果的には(新垣さんの魅力もあって)毎週楽しみに見ていたかな、たぶん。

その後、入間航空祭にブルーインパルスを見に行ったり、そこで「contrail」が流れてテンションが上がった記憶もあります、、そういや当時小1位だった息子も戦闘機を見てテンション上がってたなぁ、、もう覚えてないでしょうけど。今年の1月に予定されていた入間航空祭は能登支援の為に中止となってしまいましたが、また機会を見つけて行きたいなぁ、と考えています。

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