鎌倉殿の13人第14回感想/弾かれた矢と蝉の抜け殻512個に込められたもの
遊びが無く終始不穏な空気が漂う回
「鎌倉殿の13人」といえば
ある意味三谷さんのおふざけ満載な大河ドラマ。
だったはずなんだけど――
今回に限っては遊びがほとんど無かった気がする。
もちろん面白可笑しいシーンが無かったわけじゃないんだけど
今後の展開を暗示する意味ありげな場面が盛り沢山だなー
というのが第14回の総評。
義経(演:菅田将暉)の放った矢が
頼朝(演:大泉洋)の矢を弾き飛ばしたシーン。
義経が慌てて弾け飛んだ矢を取りに行こうとする様が
なんともいえない気持ちになった。
木曽義高、いいのは顔だけじゃない
今回特に印象深かったのは、木曽義高(演:市川染五郎)。
とても木曽の田舎育ちとは思えないような顔立ち。
眉目秀麗で貴族の雰囲気を漂わせている。
政子(演:小池栄子)や大姫(演:落井実結子)は
一瞬でその虜になるわけだけど。
でもそれは顔立ちの良さだけじゃなく
普段の思慮ある言動もあってのことだろうと思う。
人たらしの素質があるんじゃないの?
なんて思ったりもした。
そして誰よりも父・義仲(演:青木崇高)を尊敬し
父の重んじる義を義高自身も受け継ごうとしている様がよく伝わってきた。
誰かさんよりよっぽど源氏の棟梁に相応しいんじゃ??w
蝉の抜け殻の話は何を意味するのか?
義高が蝉の抜け殻を集めている話。
これはいろいろ考えさせられた。
蝉はその一生が儚く短い。
そのため人生の無常観を表すと言う。
また蝉の抜け殻は
「現人」が変化して”空蝉”と呼ばれた。
「現人」とは現世そのものや今生きている人そのものを指すのだそう。
義経からもらった蝉の抜け殻、喜んでいたけど……
義経を見送りながら握りつぶしてしまっていた……。
あれは義経が
父・義仲(演:青木崇高)に倒されてしまう事を暗に示していたのか?
でも三谷さん的には、あの抜け殻は義経じゃなくて――
なんて事も考えたり。
ちなみに義高が集めていた蝉の抜け殻は512個。
512ってある意味キリのいい数字。
個人的には2の累乗数にアホみたいに敏感になる。
そう、512は2の9乗だ。
この数字にも何か意味があるのかなー??
ところで小四郎は江間から遠距離通勤?
八重さん(演:新垣結衣)と小四郎(演:小栗旬)は
仲が進展しすぎw
二人が交わす言葉遣いまで変わっちゃってビックリです。
そして八重さんのお腹の中には赤ちゃんが。
あれは後の鎌倉幕府第2代執権なのでは?
というのはさておき。
小四郎って江間から鎌倉まで遠距離通勤してるの??
結構遠いんじゃ……
というわけでGoogleマップで調べてみた。
調べたのは江間にある北条義時館跡から鎌倉までの道のり。
やっぱり遠くない?
当時の人達はこれぐらいの距離なんともないの?
愛があれば距離なんて有って無いようなもんなのかな~w
次回は出演者が挙って面白い」と絶賛する回らしい
第15回は「鎌倉殿の13人」出演陣が
口を揃えて「面白い!」
と絶賛する回らしい。
確かにそうなりそうな雰囲気を第14回から感じ取れた。
小四郎にとっても何かが変わる転換期になりそうな予感。
今まで以上に次回放送が待ち遠しくてたまらない!(了)