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鎌倉殿の13人第40回感想/無数の和田義盛に囲まれ、どうする義村
すでに始まっている後鳥羽上皇vs北条義時
「鎌倉殿の13人」最大の見せ場になるだろうと誰もが思っているのが、承久の乱だろう。
後鳥羽上皇(演:尾上松也)に討伐対象とされた小四郎(北条義時、演:小栗旬)が、姉・政子(演:小池栄子)の有名な演説もあって、うまいこと鎌倉武士団をまとめあげ討伐軍を撃退する。
北条義時という人物を語るうえでは欠かせない乱てことになるのかな。
※「鎌倉殿の13人」始まるまで詳しいことまったく知らなかったけどw
この承久の乱のときに、畠山重忠(演:中川大志)や和田義盛(演:横田栄司)が生きていたら、二人ははたしてどちらについていたのか。
二人の動向によっては、三浦義村(演:山本耕史)の打つ手も変わってくるはず。
となると、小四郎が夢見た北条が武士の頂に立つ夢は潰えていたかもしれないよね。
小四郎がいない鎌倉は、源頼朝(演:大泉洋)の血を引く源氏が鎌倉殿を跡を引き継いでいったのか。
あるいは源氏ではない別の人物が坂東武者を率いていったのか。
その世界線を考えるだけでも面白い。
どうなるのか、のぞいてみたいなぁ。
という話をするには、まだちょっと早いw
早いけど、小四郎と後鳥羽上皇の戦いはすでに始まっていて。
三谷さんは謎の男・泉親衡をその先鋒に仕立て上げた。
そして常に小四郎の傍らにいるのは三浦義村ではなく、大江広元(演:栗本英雄)。
この人、なにげにその時一番力のある側にいるよね、いつも。
三浦義村とはまた違うタイプなんだろうけど、鎌倉にいる人物でもっとも生き方がうまい人なのかも。
大江広元が味方になっている陣営が常に勝つ、みたいなとこあるよね。
大江広元はたしか、戦国時代の謀略家で有名な毛利元就のご先祖じゃなかったっけ?と思って調べてみたらやっぱりそうだった。
毛利が天下を狙わず中国地方に留めていたのって、なんとなく大江広元の血を感じなくもないかな、気のせいだろうけどw
得体のしれない泉親衡
泉親衡は『吾妻鏡』に出てくるんだけど、信濃の小県泉荘の出身ということ以外は正体不明の人物。
そして、泉親衡後の消息もよくわかっていない。
そのおかげで話が膨らみ、伝説がちらほら残っているそう。
横浜の泉区に泉親衡の居館跡が残ってるらしけど、それも本当にそれと証明できてるわけじゃないらしく、ちょっと眉唾もの。
ところで、泉親衡を演じてくださったのはどなた?
と思ったら……
源仲章(演:生田斗真)が成りすましてたんだってね。
もともと謎が多い泉親衡をうまく利用した三谷さんはさすがなんだけど、それに気づく視聴者がいることにビックリ。
あの顔が見えた1カットで気づいたんだろうか?
全然気づけなかったなぁ。
前回だったと思うんだけど、源仲章が「私はいつでもあなたのお味方」なんて小四郎にいってたけど、あれも伏線でした?三谷さん。
無数の和田義盛の一人・朝比奈義秀
「無数の和田義盛」ってなかなかのパワーワード。
和田義盛が無数にいたら強そうだけど、むしろ面白くて笑っちゃうほうが先になる気がする、自分の場合w
そのパワーワードを生み出したのがトキューサ(北条時房、演:瀬戸康史)というのも面白いわけですが、この「無数の和田義盛」にも実は意味がある気がしている。
だってそんだけ和田義盛がたくさんいたら、戦で絶対手こずるもんねw
和田合戦は鎌倉でもっとも激戦となったのは、無数に和田義盛がいたからってことなのでは!?
その和田合戦で、特に目覚ましい活躍をしたのが和田義盛の三男・朝比奈義秀(演:栄信)といわれている。
和田合戦での鬼神のような戦いぶりをみせたうえ、討ち取られず消息不明になっていることから、泉親衡と同じく伝説が生まれてたりする。
また、朝比奈義秀は戦国時代に今川氏に仕えた朝比奈氏の先祖、という話もある。
今川の朝比奈氏といえば、ゲーム「信長の野望」知識になっちゃうけど、朝比奈泰能とか朝比奈信置とか、弱小今川家臣団の中でも有能な人たちが多い印象。(弱小なのはゲーム内の設定上の話)
朝比奈信置なんかは、春日虎綱(高坂昌信)の口述が元になっている『甲陽軍鑑』にも優秀な軍略家として名を挙げられているほどなので、和田義盛同様に戦に関しては有能な人物だったのだろう。
そんな朝比奈氏の先祖とも噂される朝比奈義秀は『源平盛衰記』によると、巴御前(演:秋元才加)が母親ということになっている。
和田合戦での神懸った戦ぶりと、父・和田義盛が巴御前を捕虜にした話とを、うまいことくっつけてそういう話にしたかったのかもしれないが、そもそも朝比奈義秀は巴御前が捕虜になる前に生まれていてるので、そうは問屋が卸さないw
さて、次回和田合戦では『吾妻鏡』記述されているような朝比奈義秀の活躍はあるのか?
それとも無数の和田義盛の一人になってしまうのか?
三谷さんはどんな脚本に仕上げたんだろう。
裏切れなかった三浦義村、どうする!?
やっぱり小四郎に入れ知恵されてた三浦義村。
でも、巴御前の機転によって簡単に裏切ることはできない状態になってしまった。
「小四郎、スマン」
このセリフ、たしか2度目なんだよねw
何話だったかは確認しないと思いだせないけど、頼朝が挙兵して大庭景親(演:國村隼)や伊東祐親(演:浅野和之)らと戦になるっていうときに、大雨で海を渡れず頼朝軍の援軍に向かえなかった。
父の三浦義澄(演:佐藤B作)は、無理やりでもいこうとしてたけど、三浦義村はそれを制したときに前述と
まったく同じセリフをいっていたと思う。
ただあのときと今回は、ちょっとニュアンスが違うかもしれない。
今回は本当に申し訳なさそうな気持ちが含まれてそうにも見える。
(1回目はそうでもなかったwwww)
ただそれも一見すると、という話。
かんたんに騙されてはいけない。
裏切りの三浦義村ですから、最後の最後までどう転ぶかはわからない。
ある意味追い込まれてしまった三浦義村だが、はたしてどのようにして和田軍を裏切るのか。(裏切りは確定)
いつの間にか「どうする義村」が始まってたよw(了)
付録的なもの
【視聴メモ】
火事で燃えた閑院内裏
誰かをのぞくということは誰かにのぞかれるということ
決意の固さは怯えの裏返し
言われた仕事はこなす!俺はそういう男だ(ただし坂東に限る
泉親衡、信濃の小県の武士
西からの雅な臭い
何だったら眉毛剃らせようか?
和田平太胤長
消えてもらうのに良い機会
無数の和田義盛がww
永福寺
育ちがいいと小さい事がきにならない?w
源氏の嫡流なのに女子好きじゃない実朝
北条の世の中を俺たちが変えるんだ
小さな悲劇が和田義盛の背中を押した
読めました!読めました!
そういう兄上を私はすきではありません
三浦はまだ生き残っている
あの男になくても周りが担ぎ上げる
兄上の望まれた世が目の前に
和田を焚きつけるいい手を思いついた
小四郎と固い絆で結ばれています
おばばの目には人の目には見えないものが見える
幸せ3寂しさ7、だが寂しさ10よりはマシ
由比ヶ浜に髭面の首が並ぶ
追い詰められれば一人になっても戦う、そういう男
まだあきらめていない小四郎
望みの鎌倉殿を手に入れた
先に言っておくがこの乱は失敗する
あの人を嫌いな人なんていない
和田合戦
神奈川県三浦市、光念寺、正行院
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