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機密天使タリム

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人類終焉の日を巡る、ドタバタ青春ラブコメアクション。
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#世界の終わり

機密天使タリム最終話「届け、最後のタリム砲」

機密天使タリム最終話「届け、最後のタリム砲」

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1999年7月7日

 それぞれ、別の場所で二人は呟いた。

『あいつは、あの場所へ向かうはずだ』

「タリムは、あの場所へ来るはずだ」

『私たちが出会ったあの場所へ……』

「俺たちが出会った場所こそ、全てを終わらせ、始めるのに相応しい」

 タリムは走り出した。

 少年は歩き出した。

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その頃の茨

 茨はいつもの白衣姿に、ケー

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機密天使タリム「最終回直前!五分で読める総集編」

機密天使タリム「最終回直前!五分で読める総集編」

ここから各話一覧。

1998年7月7日

 世間でノストラダムスの大予言、世界の終焉の噂が流行っていた。

 学校帰り、僕はグロテスクな人型の化け物と街中で遭遇した。
 それはたまたま通りがかった気の毒な老人を丸のみにし、僕を見てにやりと笑い、大口を開けた。
 それは僕に襲い掛かり……

『敵を殲滅します。大事なものを守るために……ロックオン、タリム砲発射!!』

 
 きみは突如上空から現われ

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機密天使タリム第十一話「決戦前話」

機密天使タリム第十一話「決戦前話」

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1999年4月

”寅子” 

 私はタリムちゃんと喧嘩して、その後学校で不審者が暴れて私は怪我をして入院していた……らしい。
  
 退院した後、タリムちゃんがちょっとおかしい。
 私の知らない男の子の話をしてくる。
 私に仲が良かった幼馴染の男の子なんていないのに。
 誰かと勘違いしているのかな?
 タリムちゃんはホームステイで、家を空けている近所の人の家を借

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機密天使タリム 第十話「嘘つき」

機密天使タリム 第十話「嘘つき」

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 タリムは終焉の王を倒して気を失った。
 僕はタリムの耳当て型通信機を使って救援を呼びかけた。
 機関の救護班はすぐにやってきたが……。

 それから約半月後。

このままさよなら?

1999年2月

 タリムは家に帰ってこない。
 学校にも来ない。
 PHSはアハトに壊されたまま。
 家の電話から機関への連絡はつながらないし、建物に行っても追い返される。
 な

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機密天使タリム 第九話後半「千年の想い、伝えたかった」

機密天使タリム 第九話後半「千年の想い、伝えたかった」

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襲撃

 僕たちが振り向くと、後ろにアハトがいた。
 それも、武装した状態で……凄まじい殺気を放ちながら。

「八戸……なんのつもりだ」
「今日一日、遠くから見させてもらったよ」

 小さな銀色の蝶がエーリュシオンの髪から離れていった。

「いつの間に……。
お前またストーキング……」
「これが神そのものであれば誓ってしないさ。
神の身体を乗っ取る不届きな悪霊め…

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機密天使タリム 第九話前半「千年の想い、伝えたかった」

機密天使タリム 第九話前半「千年の想い、伝えたかった」

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1998年12月31日

 私は、ずっと見ていた。
 あの大きな逞しい背中を。

 あの狂気に染まっていく優しい眼差しを……
 どうしても救いたかった。

 決して振り向いてくれなくても。
 例え、彼を裏切ることになろうとも。
 千年、私は待ち続ける。

 

大晦日でゆっくり

『なんか、変な夢見てさ~……』
「どんな?」
『こう、戦記物で王様にずーっと

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機密天使タリム 第八話前半「これからクリスマスと世界を消し去るよ」

機密天使タリム 第八話前半「これからクリスマスと世界を消し去るよ」

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1998年12月

 カーティス撃破後。
 二週間ほどして傷が回復したタリムが博士の指示でカーティスが守っていた隕石を調査した。
 内部はただの空洞でテンタクルズが複数いた痕跡はあったが、これといった目ぼしい発見はなかった。

 僕はその間黙々と身体を鍛えながら、自分の出来ることを探していた。
 タリムは、さすがに気落ちしているのを隠し切れないでいた。

~~~~

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機密天使タリム第七話「いつか俺を超えていけ」

機密天使タリム第七話「いつか俺を超えていけ」

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1998年11月

”ジュ~~~~”
 朝起きると、いい匂いと音がする。
 ああ、夢か。
 女の子が朝から僕のために料理してくれる夢。
 前は良い夢だと思ったら現実の悪夢(?)だったからな。

 エプロン姿のタリムが空のフライパンにフライ返しでコンコン叩きながらやってきた。
 ……なんか、コスプレみたいなエプロンドレスに猫耳なんだけど……まあ、これは夢だからな。

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機密天使タリム第6.5話「あいつの隣を取らないで」

機密天使タリム第6.5話「あいつの隣を取らないで」

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今回は短め寅子サイドストーリー

1998年10月

体育祭後、寅子の家

「で、彼とは上手くいってるの?」
「え?なんのこと?」
「まーた、とぼけちゃって!!
初恋の彼がせっかくこの町に帰ってきたのに……」

 少し離れた場所で暮らしている大学生の姉が一時的に家に帰ってきた。

「……」
「え、本当になにもないの……?」
「う、うるさいなあ!!!
ねえさんこそ彼

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機密天使タリム 第六話「ヒロインは二人いらない」

機密天使タリム 第六話「ヒロインは二人いらない」

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1998年10月

 茨先生は僕の耳元でそっと囁いた。
「女の子はすぐ成長していくものなの、目を離しちゃダメよ」

 夢か……うーん、なんであのときの夢を見たんだ?

 だいたいあいつ、普段はマイペースというか、変わらないっていうか。
 朝はTシャツ一枚に下パンツで寝ぼけてて、口にパンくわえさせなきゃいけないからな。いつまでも大きな小学生みたいな……。 

 ト

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機密天使タリム 第五話「あなたと家族になりたいの!!!」

機密天使タリム 第五話「あなたと家族になりたいの!!!」

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1998年9月、自宅

『あのさあ』
「うん?」

 日曜日。僕とタリムが家のリビングで横に並んで座布団の上でテレビを観ていると、タリムが話しかけてきた。
 当たり前のように家にいるが、コイツの気が済むまでは……一緒にいるのも慣れてきたしな。
 
「おやつなら三時になってからにしろ。あと三十分の我慢だ」
『私をなんだと思ってるの?!
いつもハラペコのワンコか?!』

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機密天使タリム 第4.5話 期間限定公開「人生最高の二つのプレゼント」

機密天使タリム 第4.5話 期間限定公開「人生最高の二つのプレゼント」

タリムの誕生日記念で限定公開。
本来は終盤で明かされる予定の過去エピソードです。

今話は過去編の後、第一話が始まる直前のお話。
過去編(第四話)はこちらから。

1998年6月15日、機関

『……二ホン?』
「ああ、今日からこの国で過ごすんだ」

 私の護衛、黒鵜先生がそう言った。

『私って、この間までどこの国にいたの?』
「機密事項だ」
『えー……。どーせまた、ほとんど外に出られないんでし

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機密天使タリム 第四話「コード:Typeα-11M(Talim)」

機密天使タリム 第四話「コード:Typeα-11M(Talim)」

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1998年9月

 茨先生は僕を他の部屋へ連れて行き、話を始めた。
 タリムはついてこなかった。

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1990年(八年前)

 現在のタリム達が住む町から少し離れた山奥に、隕石が落下した。
 黒鵜、茨、アズニャル博士が所属する機密機関はその調査をすべく、準備をしていた。

機関施設

 黒鵜と、金髪の優男……カー

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機密天使タリム第三話『私の力は、守るためにある』

機密天使タリム第三話『私の力は、守るためにある』

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1998年9月

動物園に行ってから、翌週の放課後の学校廊下

「タリム、今日は買い物寄ってくぞ」
『わーい、おせんべー』
「炭水化物ばっかり食べるんじゃありません!!!」

 なんだかんだでコイツの世話にも少し慣れてきた。
 手間のかかる妹だと思えば可愛くも……。

『ほんと、ママみたいなおじさん。略してママオジ』
「全然可愛くねえ!!ママオジ呼ぶな!!」
『えー、しつれいですよ

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