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機密天使タリム

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人類終焉の日を巡る、ドタバタ青春ラブコメアクション。
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#アクション

機密天使タリム エピローグ「タリム」

機密天使タリム エピローグ「タリム」

各話一覧はこちらから

あのときの光景

「もう一度だけ、笑ってくれ」

 君の唇が触れた気がした。
 私の止まりかけていた心臓が、強く強く動き出すのを感じた。

 そうか……私は、まだ、生きていたいんだ。
 ねえ、君は……
 君は……
 どうして、いなくなっちゃうの……?
 あれ……
 君は……
 誰……?

 ……あれ、そんなひと、いたっけ……?

2000年3月

”キーンコーンカーンコーン

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機密天使タリム第十一話「決戦前話」

機密天使タリム第十一話「決戦前話」

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1999年4月

”寅子” 

 私はタリムちゃんと喧嘩して、その後学校で不審者が暴れて私は怪我をして入院していた……らしい。
  
 退院した後、タリムちゃんがちょっとおかしい。
 私の知らない男の子の話をしてくる。
 私に仲が良かった幼馴染の男の子なんていないのに。
 誰かと勘違いしているのかな?
 タリムちゃんはホームステイで、家を空けている近所の人の家を借

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機密天使タリム 第十話「嘘つき」

機密天使タリム 第十話「嘘つき」

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 タリムは終焉の王を倒して気を失った。
 僕はタリムの耳当て型通信機を使って救援を呼びかけた。
 機関の救護班はすぐにやってきたが……。

 それから約半月後。

このままさよなら?

1999年2月

 タリムは家に帰ってこない。
 学校にも来ない。
 PHSはアハトに壊されたまま。
 家の電話から機関への連絡はつながらないし、建物に行っても追い返される。
 な

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機密天使タリム 第八話後半「これからクリスマスと世界を消し去るよ」

機密天使タリム 第八話後半「これからクリスマスと世界を消し去るよ」

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クリスマスの約束

 数日して、クリスマスの朝、教室で。
「今日はクリスマスか……」
 何気なく僕はそう呟いた。

「おーおー、お前も俺たちクリボッチ組の仲間入りだな!!
最近ずっと一人でいるもんな!!」
 男子生徒のひとりが声をかけてきた。
「うるせー、元々僕はそんなもん嫌いだ」

 ふと、横から視線を感じた。

「……タリム」
『……』
 タリムは無言で視線を

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機密天使タリム第七話「いつか俺を超えていけ」

機密天使タリム第七話「いつか俺を超えていけ」

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1998年11月

”ジュ~~~~”
 朝起きると、いい匂いと音がする。
 ああ、夢か。
 女の子が朝から僕のために料理してくれる夢。
 前は良い夢だと思ったら現実の悪夢(?)だったからな。

 エプロン姿のタリムが空のフライパンにフライ返しでコンコン叩きながらやってきた。
 ……なんか、コスプレみたいなエプロンドレスに猫耳なんだけど……まあ、これは夢だからな。

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機密天使タリム 第六話「ヒロインは二人いらない」

機密天使タリム 第六話「ヒロインは二人いらない」

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第一話はこちら。

1998年10月

 茨先生は僕の耳元でそっと囁いた。
「女の子はすぐ成長していくものなの、目を離しちゃダメよ」

 夢か……うーん、なんであのときの夢を見たんだ?

 だいたいあいつ、普段はマイペースというか、変わらないっていうか。
 朝はTシャツ一枚に下パンツで寝ぼけてて、口にパンくわえさせなきゃいけないからな。いつまでも大きな小学生みたいな……。 

 ト

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機密天使タリム 第五話「あなたと家族になりたいの!!!」

機密天使タリム 第五話「あなたと家族になりたいの!!!」

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1998年9月、自宅

『あのさあ』
「うん?」

 日曜日。僕とタリムが家のリビングで横に並んで座布団の上でテレビを観ていると、タリムが話しかけてきた。
 当たり前のように家にいるが、コイツの気が済むまでは……一緒にいるのも慣れてきたしな。
 
「おやつなら三時になってからにしろ。あと三十分の我慢だ」
『私をなんだと思ってるの?!
いつもハラペコのワンコか?!』

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機密天使タリム 第4.5話 期間限定公開「人生最高の二つのプレゼント」

機密天使タリム 第4.5話 期間限定公開「人生最高の二つのプレゼント」

タリムの誕生日記念で限定公開。
本来は終盤で明かされる予定の過去エピソードです。

今話は過去編の後、第一話が始まる直前のお話。
過去編(第四話)はこちらから。

1998年6月15日、機関

『……二ホン?』
「ああ、今日からこの国で過ごすんだ」

 私の護衛、黒鵜先生がそう言った。

『私って、この間までどこの国にいたの?』
「機密事項だ」
『えー……。どーせまた、ほとんど外に出られないんでし

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機密天使タリム 第四話「コード:Typeα-11M(Talim)」

機密天使タリム 第四話「コード:Typeα-11M(Talim)」

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1998年9月

 茨先生は僕を他の部屋へ連れて行き、話を始めた。
 タリムはついてこなかった。

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1990年(八年前)

 現在のタリム達が住む町から少し離れた山奥に、隕石が落下した。
 黒鵜、茨、アズニャル博士が所属する機密機関はその調査をすべく、準備をしていた。

機関施設

 黒鵜と、金髪の優男……カー

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機密天使タリム第三話『私の力は、守るためにある』

機密天使タリム第三話『私の力は、守るためにある』

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1998年9月

動物園に行ってから、翌週の放課後の学校廊下

「タリム、今日は買い物寄ってくぞ」
『わーい、おせんべー』
「炭水化物ばっかり食べるんじゃありません!!!」

 なんだかんだでコイツの世話にも少し慣れてきた。
 手間のかかる妹だと思えば可愛くも……。

『ほんと、ママみたいなおじさん。略してママオジ』
「全然可愛くねえ!!ママオジ呼ぶな!!」
『えー、しつれいですよ

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機密天使タリム 第一話「お前が守るんだ」

機密天使タリム 第一話「お前が守るんだ」

1998年7月7日

 もう少しで中二の夏休みか……。
 学校も受験も下らない。
 いっそ来年あたり世界が滅べば楽だよな。
 ノストラダムスの大予言とか、もっと下らないけど。

 そんなことを考えながら人の少ない放課後の帰り道を歩いていると。 

”ウウウウウウウウーーーーーーン!!!”
「警報?地震……じゃないか。普段こんなの鳴ってたっけ?」

 ふと気づくと、前方に人型の化け物……らしきものが

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機密天使タリム 紹介記事

機密天使タリム 紹介記事

★紹介文

最強カワイイ健気ヒロインと笑い、涙、成長の一年間。
世界の終焉を巡る、魂と欲望を力にする戦い。
命を捧げ、守りたい日常がある。
全てを犠牲に、叶えたい願いがある。
世界を壊す絆の物語が始まる。

★概要

セカイ系ドタバタ青春アクション。
舞台は日本、1999年7月7日の世界の終焉を巡る一年間の物語です。
悲観的だが面倒見がいい普通の少年と、世界を守る運命を背負った少女の関係の変化と行

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