2023年10月の記事一覧
【短編小説】電気工事士2種
「また、マンガ描きよろうが」
見られた。慌ててノートに体を被せる。
「なんじゃ、勉強しよると思うたら、またサボりよる」
幸子は右の肩越しから覗き込み、なんとか見ようとする。
「うるさいのう。あっち行かんかい」
「従業員の分際で、社長の娘に、よう言うた。お父ちゃんに、言いつけてクビにしちゃろうか」
今度は左の肩越しに首を出す。
すかさず首を傾げてガードする。
「なんが社長か。電器屋の親父じゃないの。
「また、マンガ描きよろうが」
見られた。慌ててノートに体を被せる。
「なんじゃ、勉強しよると思うたら、またサボりよる」
幸子は右の肩越しから覗き込み、なんとか見ようとする。
「うるさいのう。あっち行かんかい」
「従業員の分際で、社長の娘に、よう言うた。お父ちゃんに、言いつけてクビにしちゃろうか」
今度は左の肩越しに首を出す。
すかさず首を傾げてガードする。
「なんが社長か。電器屋の親父じゃないの。