“英単語”を覚える、というが、何を覚えるのか
単語が覚えられないという生徒
単語を覚える時に
どうしても意味情報だけ覚える生徒が多くて
で、行き詰まってしまって、質問されるわけです。
多いのはこの2つの質問
①自動詞、他動詞の“見分け方”がわかりません
②似ている意味の単語が多くて困ります
質問への答えは3つあって
A 見分けられないので、サボらず文字情報を覚えましょう
B 意味情報だけではなく、型情報を覚えましょう
C 覚えたいのは“英”単語なので、日本語云々を持ち出すのはやめましょう
なにぶん自分はオールドタイプな英語学習者なので
こういった回答を用意していますが
ニュータイプでニューウェーブな英語の先生は
もっと素敵な返答するかもしれません
が、ご容赦を。
さて、上記のABCの説明です
A 見分けられないので、サボらず文字情報を覚えましょう
自動詞と他動詞の見分けができるならそれが平和なのかもしれないですが
なにせ、sから始まる単語は自動詞とか
5字以上の長さの単語は他動詞
のような見分け方はないので
丁寧に一つひとつ吸収していく必要があります
単語帳で覚えていく際に
のようになっていても
両方“見る”って覚えるのですよね、まずい学習者は
この“〜を”をサボらず覚えようってことです
B 意味情報だけではなく、型情報を覚えましょう
次に必要なのは型情報
さっきのlookも
なんて具合に熟語だって紹介されますよね
自動詞なら、相性の良い前置詞(時として、1セットにされて熟語と言われる)を、
他動詞なら、相性の良い副詞を覚える
フレーズで覚えていくのもおすすめです
(でも、シ○単はおすすめできません。この理由はまた別のところで。収録語彙は良いのに中身が○○なので、残念。)
C 覚えたいのは“英”単語なので、日本語云々を持ち出すのはやめましょう
で、よく生徒から聞くのが(聞かされるのが)
日本語の意味的には一緒じゃないですかー?
英作文の添削の時にもよく聞かされます。
でも、いま向き合いたいのは英語なのです。
日本語関係ねぇから。
さらに言えば、日本語としても違うぞ
と思うことも多々あります。
口にも出ますが。
たとえば
say / tell / talk / speakだと
sayだと考えやセリフを発する、だし
tellだと何かを伝える、だし
talkだと誰かとおしゃべりするし
speakだと誰かに話しかけるか、言語喋るかだし
(たぶん、ちゃんとした人ならここにもツッコミを入れたいだろうけど)
たまたま日本語で訳そうとすると
“言う”とか“話す”になるだけで
全然違う
そもそも意味が同じなら、こんなに単語増やさなくていい。
統一されてる、とっくに。
canとbe able toは同じですか?みたいな質問と同じで
2つあるなら、それぞれ違うって自明じゃない?
て返答が待ってます。
で、日本語の訳語が同じになったことと
日本語としても同じ意味か、ということから間違っているので
英語を訳語ベースで考えるのはやめましょう
地道にいこう。ただそれだけ。