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偽本とうさぎまみれの日曜日

母娘でうさぎを推してくるnoterさんがいる。
ramさんと、志麻さんだ。

お二人に出会ってから私は、「けつようび(月)」「もふようび(木)」「Bunny Butt Friday(金)」「土管の日(土)」と少なくとも週4でもふもふのうさぎの写真を見るようになった。
おはよーございます」とちょっとした一言とともにうさぎのらんちゃんの写真を上げているときもあるから、実際にはほぼ毎日うさぎを見ているといえよう。

そしてうさぎ好きといえば、もうひとり紹介したい方がいて。
ちょいちょい私のnoteでご紹介させてもらっている、きりえやの高木亮さん。
アイコンは黒猫だけど、飼っているのはうさぎである。
そしてツイートのうさぎ率もかなり高い。

そんな高木さんの新刊の展示が、現在ジュンク堂書店池袋本店でおこなわれている。
開催期間は、今月の31日まで。

新刊の詳細はこちら。

ramさんのツイートで彼女が展示を見に行くことを知った私は、「よかったらご一緒していいですか?」と厚かましくも連絡をした。
爽やかにご快諾いただいてramさんと娘さんの志麻さんと日程を決めてホクホクしていた直後に、私は例の疫病にかかった。

タイミング悪っっっ!!!
でも自宅隔離は10日間だから、日程的には外出解禁後ではあるなぁ……。

諦めきれずに粛々と疫病と闘って復活してきたころ、ramさんから「もし回復してたらぜひ」とご連絡をいただいた。
あとから聞いたら、日々Twitterで私のコロナ日記を見て体調を気遣ってくださっていたとのこと。ありがたや……。
幸いにして軽症で済んでいたのでわくわくと出かける支度をしていたら、「元気っつっても病み上がりやん。俺も行く」と彼氏が過保護についてきた。
「ピチピチシャツだけは着ないでね」と念を押して、いざ池袋へ!

これまでもnoterさんとお会いする機会は何度かあったけれど、出会いの瞬間は人それぞれだった。
とき子さんと広島駅北口のトイレ前で会ったときには、完全に「間合いをとる侍」だった。
埼玉の喫茶店で戌亥さんと会ったときには人が少ない喫茶店だったこともあり、お互いに「おお!」と確信をもって手を振り合えた。

ramさん、志麻さんとはスムーズに会えるかな……。
約束の時間より少し早めに着いて二人で展示を眺める。

偽本パネルコーナー
本のためだけに著者が作った映画グッズ
シネマエッセイ、二編書かせていただきました!
ポストカードかわいい

一通り見たら彼氏が「そういや芸術書の棚ってあんまりこないよな」とぶらぶら棚を周回し始めた。
え、もうすぐramさんたち来るんですけど。
ちょっと焦ったが「彼氏も来てます!」と連絡した手前、向こうも二人組を探すだろう。
分かれ分かれになるのはまずい。
そんな私の心配などどこ吹く風で、展示会場からちょっと離れた空の写真集を開く彼氏。

ていうか、私の特徴を二人に伝えておけばよかった。

ミカヅキモに似てるって言われます」

いやいや、わかんないよね。藻なんてね。「ピークは綾瀬でしたっ!」っていうとき子さんみたいに、私も似ている芸能人が欲しい。

「インドで買った派手な色のワンピースを着ています」

そう打ち込もうとしたときに、二人の女性がそこを通った。

「あ、こんにちはー」とめちゃくちゃナチュラルに話しかけられて、「こんにちはー」と返して気づく。
「あ、ramさん?」
「そうですそうです!」

私がスマホを見ていて気づかなかっただけかもしれないけれど、何の探り合いもなしにさらっと会えてしまった。すごーい!!
その場で自己紹介をして、展示会場へ。

ramさん、志麻さんは古墳がお好きとのこと。
ramさんは高木さんお手製の土偶を見た瞬間に「遮光器土偶だっ!」とテンションを急上昇させ、高木さんに「いつかハート形土偶もぜひ♡」と土偶愛をほとばしらせていた。

上:未知子の土偶、下:うさぎブロマイド

これは『未知子の土偶』(原作:『未知との遭遇』)のグッズ「光る土偶発掘キット」として作られた土偶なのだけれど、「どこが光るんだろう」と志麻さんもじっくりと眺めていた。
そしてお二人とも、サインに土偶を頼んでいたのがもうおかしくって!
どんだけ土偶好きなの~!?

ブックカバーも一枚一枚じっくり見て「原作知ってる?」「タイトルしか知らない……どんな話?」と話しつつ、ブックカバーやポストカードを選ぶお二人。
ramさんは『危険なジョージ』(原作:『危険な情事』)を「かわいいっ!!」と笑い転げながら選んでいた。

ワークショップを終えた高木さんを囲んで、うさぎトークに花を咲かせる三人。
「高木さんちの子かわいいですよね!“うさぎをこねる”って表現、すごくわかるなーと思っていて」
「いやいや、ramさんちの子もすごくかわいいですよね」
「このブロマイドは初代の子ですか?美人さん~!」
「そうです、きりえのモデルもこの子です」

……なんという濃密なうさぎ包囲網
うさぎ飼ったことないのに、気がつけばどんどんうさぎを好きになっている不思議。

わちゃわちゃとした盛り上がりを見届けて彼氏はビックカメラへと去り、ramさん志麻さんと私は近くの喫茶店でお茶していくことにした。

志麻さんの旦那さんや清世組の人たちなどの共通の知人noterさんの話、それから味噌や切り干し大根の話。

いろんな話が出たなかで、特に印象に残っているのが志麻さんの音声配信の話だった。
noteを書いているときに、ぴったりくる言葉が見つからないときがある」という志麻さん。
そんなときに音声配信ならうまく表現できないふわっとした部分も伝えられる気がする。聴いてくれた人がしっくりくる言葉を見つけてくれることもある、と聞いて、すごくいいなぁと思った。

私も文章を書くなかでよく、うまい言葉が見つからないことがある。
そういうときは一人でしばらくうなって、ちょっと寝かせてみたりほじってみたりして、それでも浮かばなかったらその段落を消してしまったり、記事ごとお蔵入りしてしまったりする。
一人で見つからないときは、人に見つけてもらうっていう手もあるんだなと、その柔軟さにハッとした。

志麻さんに勧められてnoteを始めたというramさんは、とにかくお茶目な人である。
快気祝いと結婚祝いと言って、甲斐銘菓の「くろ玉」と瓶ビールをくださった。

清里高原のクラフトビールとくろ玉

「くろ玉って、初めて見たんですけど」と聞くと、「くろ玉はねー、黒い玉でねー……」と真っ先におっしゃって、「名前のまんまじゃん」と志麻さんの的確なツッコミが入る。

過去記事を遡って好きなビールの銘柄を探ろうとしたけれど「ビール」としか書いてなかったから、とりあえず人気のビールを買ってきたんです、とおっしゃるramさん。
ひー、ごめんなさい!
普段飲んでいるのは「第三のビール」なんです!
アサヒ ザ・リッチばっかりなんです!
たまに、ほんとにたまーにプレミアムモルツを買ってます!
いただいた八ヶ岳ビールは、お祝いのときに大事にいただきます。

くろ玉はほんとに黒い玉でした

それにしても、ramさんと志麻さん母娘の友だちみたいな自然な距離感が素敵。
わりと自由人なramさんと、しっかり者の志麻さん。
喧嘩することもあるけれど、趣味が似ているから一緒に展覧会に行くこともあるし、「一人でnoterさんに会うのはもう一人に悪いから、結局二人でお会いしている」というお二人。
今年はまだまだ、いろんなnoterさんに会う予定があるという。
うさぎを愛する母娘ユニットのオフ会から、今後も目が離せない。

ramさんと志麻さん。ramさんのかばんには高木さんのきりえが


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つる・るるる
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