おうちで性教育②読み聞かせのコツ。ちょっと変えて読んでいます
性教育は、自分が大切な存在であることを伝えることでもある、と
家庭での性教育におすすめの本を紹介しました
今日は読み聞かせのコツをお教えしますね
まず、紹介したこの2冊の絵本、
そのうちの「ぼくのはなし」
まず、早速かっ飛ばしますが、
「バギナ」を「膣」に変更。
婦人科や会話の中では「膣」の方が一般的であろうから、です。
「膣」を英語でカタカナ表記すると「バギナ」
(調べてわかった。そもそも私が「バギナってなんだ!?」と知らなかったという... )
もう一つ、なんと、最後にお父さんが死んでしまったことになっています(衝撃)
夫が読み聞かせしたら、「お、お父さん突然死んでるやん!」と、衝撃w
娘的にもショックだったようで、寝る前、
お父さん死んじゃうの悲しかった!こわかったよ
うーちゃん大きくなったらトト死んじゃうの嫌だ(泣)うーちゃん大きくなりたくない
と泣いておりました。
大丈夫大丈夫、うーちゃんが大きくなるのと、お父さんが生きるか死ぬかは関係ないからねっ!
それは別の話だからねっ
お父さんが死ぬのはやめようね。変えようね。生きてるようにしようね!
確かに、お父さんが死ぬのをお父さんが読むのも複雑であろう。
そこで、我が家では、絵本の中のお父さんを存命することにした。
こうです。絵本では、
きょねん ぼくの とうさんが しんだときは とてもかなしかった。
これを、
きょねん とうさんが しごとで とおくへいったときは とても かなしかった。
お父さんはお仕事で遠くに行った設定に変更
一行の違い。
でもこれ、お父さんが亡くなったお子さんにはばっちりいいと思うので、その場合はそのままで。
◾︎ そこまでして読みたい理由
そこまでして読むの?と、
疑問の方もいるでしょう
お父さんのくだり以外は、受精卵のこととか、体の仕組みとかがわかりやすいので、部分的に変えて読んでいます
変更したあとは、こう続く
けれど とうさんは とても たいせつなものを のこしてくれた。それは ぼくという にんげんのいのちだ。
とうさんとかあさんで ぼくというにんげんをつくってくれた。
とうさんの のこしてくれた このぼくを ぼくは いきていきたい。
ぼくが ぼくとしてうまれたことが いちばん うれしい。
※太字にした箇所は、実際太字ではありません
人は誰でも必ず死ぬ
年齢的には、子どもより先に死ぬのは親であろう。
死別でなくとも、子離れ・親離れをすれば、親元から、ひとり立ちしていく。
そんな時、お父さんがいなくても、お母さんがいなくても、「自分が自分として生まれてきたことがいちばん嬉しい。」そう想えるって、とても、心強くないですか?
が、一人残らず全ての人にとって良いものなんて基本的にないので、ご自身の考え方、方針、好みなど、抵抗なく取り入れられるものを上手いこと取り入れていったらいいのです。
人によって、同じものを選んだり、違うものを選んだり。
他の絵本でも、お話でも、「これいいな、わかりやすいな」と思うものを取り入れていってくださいね!
作者のオリジナル性とか、いろいろあるとは思いますが、一家庭内で読み聞かせるのに一部を変えるくらい、自由です。一家庭内に限ったことですから。
そうそう、寝る前、娘にはこうも言いました。
でもね、世の中にはお母さんがいない子も、お父さんを早く亡くした子もいるのは確かなんだよ。
みんながみんな、おじいちゃん、おばあちゃんがいて、お父さん、お母さんがいる子どもたちばっかりではないのね。
だからさ、トトに「トト大好きだよー!」って言ってあげたら、トトはすごく嬉しいと思うよ。
カカはうーちゃんがいつも「カカいっぱい大好き!」って言ってくれてとっても嬉しいから、トトにも「大好き」って言ってあげたら、トト泣いて喜ぶわ。
夫が泣いて喜ぶかはさておき、
衝撃的な最後ですが、伝えたいメッセージは、
いなくなっても、お父さんが残した“ぼく”という宝物が存在している。だから、ぼくはぼくとして生きていきたい。
ということなのです。
深い。
命のリレーはお父さんもお母さんも、辿れば先祖代々に至るまで、ずっとつなげてきたバトンであり、そのつながった先が、自分である。
その自分を生きていきたい。
これはすごく大事だし、強い部分だなぁ、と思うのです。
人生いろいろですが、「自分を生きていきたい」「自分としてうまれたことが一番嬉しい」と言えるって、とても素敵よね。
追記:
次の日の朝、娘は「トト大好き」と言っていた。
夫、泣きはしなかったがw、喜んでいましたよ