「バナナカステラと世界のKITANO」の話
今日、仕事が終わって…
いつも通り、お腹がペコペコだったので
パンでも買って帰ろうかなーと。
パン屋さんは近場になかったので
スーパーに寄ってパンコーナーを物色。
すると……
アイツが目に飛び込んできた。
バナナカステラ〜！
皆、大好きバナナカステラ。
小さい頃、よく食べたよな？
たまに食べたくなるんだよなぁ。
あぁ……
完全に……
お口がバナナカステラの気分！
ブツは手に入れた。
次に、どうする？
サムシントゥードリンク。
ブラックなコーヒーにするか？
カフェラテもいいな？
あま～いミルクティーもアリ……
いっそお茶？
悩ましい……
自販機の前で熟考する。
よし。
お飲み物も手に入れた。
車に乗りお久しぶりのバナナカステラ。
ふわふわの素朴なカステラ生地に
中は程よい甘さの白あん。
ホワッとお口に広がるバナナの香り。
うわぁー……
懐かしウマい。
そして、お飲み物を
ゴクッ。
あー……
完全に失敗したな。
ブラックコーヒー……
今回は君ではなかった。
お茶にすれば良かった。
それでもバナナカステラはウマい。
一本、二本と食らいながら
ふと、袋を眺める。
（あ？）
岡山の会社なん？
まあ、日本全国、色んな会社が作ってるか。
そのうちのひとつか。
と思いながら
「バナナカステラ」
と検索すると
バナナカステラ 岡山
やら
バナナカステラ 発祥
やら
出てきた。
（あ……？）
会社のホームページを見ると……
「ヒルナンデス！で紹介されました」
「銀座ロフトNo.1に選んでいただきました」
バナナカステラって……
全国民が知ってる昔ながらのおやつじゃないん？
ソウルフードなん？
岡山発祥なん？
人生46年目にして、初めて知る。
結構な衝撃だ。
そして……
ラストの三本目をお口いっぱいにほおばり
スマホを眺めていると
ふと出てきたのがコレだった。
「人は何か一つくらい誇れるものを持っている。何でもいい、それを見つけなさい。勉強が駄目だったら、運動がある。両方駄目だったら、君には優しさがある。夢をもて、目的をもて、やれば出来る。こんな言葉にだまされるな、何も無くていいんだ。人は生まれて、生きて死ぬ。これだけでたいしたもんだ。」
コレ……
すごくないですか……
何も無くていいんだ。
人は生まれて、生きて死ぬ。
これだけでたいしたもんだ。
って……
すごくないですか……
バナナカステラ食べながら
泣いてしまった。
やるな、バナナカステラ。
すげぇな、世界のKITANO。
帰宅したかっちゃんにも報告。
「かっちゃん……バナナカステラ、全国区と違うんよ？」
言うかな言うかな……
（ゴクリ……）
「えーっ、そうなん？」
あー……
そこは言って欲しいよな？
そんなバナナ。
（ウマ過ぎ）
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