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詩|痣だらけの塔


嘘みたいな青空の日に
わたしは自分をなくした

なんども言葉に切りつけられて
なんど心を捻じ切られても

それを許していたのは自分だった

傷だらけで
ねじれていて
歪んでいて
絡まっている

うんざりするような現実から
今すぐ飛び降りてしまいたい


風のように自由でいたかった
波のように孤独でいたかった

わたしはわたしに戻りたかった



痣だらけの塔 / 月乃



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