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詩|曖昧な線
方向性がまるでない感じが好き
ぽわんぽわんと海月みたいで
いつか、あなたはそう言って
わたしを優しく抱きしめてくれた
哀しみを照らす月明かりは
別に意地悪しているわけじゃない
傷ついた心を癒して欲しいだけ
闇に隠されるその前に
バスタブに浸かって目を閉じる
もしこの湯船が水平線だったなら
底に沈むわたしの手や足や胸は
海月や貝や珊瑚になれたりするのかな
愛というものを分かち合うことは
とても素晴らしいことなのに
距離感を見失うと
自分まで見失ってしまう
線引きの曖昧さが
わたしの存在を曖昧にする
やっぱりどうしても
わたしはわたしだったから
あなたにはなれなかったから
その線を引き直すね
曖昧な線 / 月乃
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そして下弦の月だよ🌜
新月に向かってもういらなくなったものは
感謝を添えて手放していけたらいいね