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詩|四季を編む



たとえば透明な季節に生まれた恋なら

純粋さだけで泣くことだって許されて

春じゃなくても愛じゃなくてもいい

ふたりで星座をつくって微睡むだけなら

夜空に星があふれても夏に溺れたりしない

言葉は嘘をつくるから忘れたふりをして

眼差しだけを交換し合うみたいな恋だとして

絡めるように見つめあって溶けていくだけ

夜を切り裂いてまで稲妻が駆ける金色の秋

情熱で温まった身体はもうなにも纏わずに

雪空を切り抜いたような結晶のパズルが瞬く

火傷するほどの恋がそこにあるなら冬がいい

透明だと思っていた季節が色づいていく

生きていく意味なんてあってもなくても



四季を編む / 月乃



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