霜月 梗路

怪奇と奇妙を不思議で混ぜ込んだ短編小説を書いています。好奇心の塊ゆえ人知れず当たって砕けるのが趣味。

霜月 梗路

怪奇と奇妙を不思議で混ぜ込んだ短編小説を書いています。好奇心の塊ゆえ人知れず当たって砕けるのが趣味。

マガジン

  • 短編小説集

    主に3つのお題をもとに作った短編小説を集めています。かなり自由に作った作品たちです。

最近の記事

3度目の正直となるか。文学フリマ東京39に出店

2024年もあと残すところ1ヶ月と少しとなり、 毎年恒例となっている文学フリマ東京の季節がやってまいりました。 というわけで、 文学フリマ東京39に参加します!ようやく東京流通センターへの行き方を覚えたところでしたが、今回はあの東京ビッグサイトで開催されるとのことで、無事に辿り着けるのかがまず心配です。 それはさておき、この記事ではお品書きとサンプルを公開します。 お品書き 今回で3回目の出店、通算4冊目となる新刊「人生道中迷いビト」を販売します。 既刊は余程のこと

    • 短編小説『純白の誘い』

      この小説は三つのお題を元にして作成したものです。 お題は作者が収集し、ランダムに選定しました。 使用したお題は一番最後に掲載していますので、お題を知った上で読んでもよし、どんなお題が使われているのか想像しながら読むのもよしです。 ※今回は少し、ホラーテイストです。 ーーーーーーーーーーーーー   明日香が住んでいる家はなかなかに年季が入っていて、明日香の親の親、曽祖父の代から住んでいる家だった。所々手は加えられているものの、長い年月を重ねた厳粛な雰囲気は保ったままである

      • 短編小説『夏のある日』

         こちらの小説は、3つのお題をもとに作成した小説です。  (お題は自分で収集し、ランダムで選定しています。)  使ったお題は最後に掲載しています。  最初にお題を見るも良し、お題が何なのか考えながら読むのも良しです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー  夏季休暇に入って数日がたった頃、たまに講義で一緒になる、いわゆる友人と呼べるやつから急な誘いがきた。 『肝試しに行くんだけど、来ない?』  場所を聞いてみると、自分の母校である◯◯中学校らしい。そこは数年前に廃校になり、

        • 短編小説『夜の影』

           こちらの小説は、3つのお題をもとに作成した小説です。  (お題は自分で収集し、ランダムで選定しています。)  使ったお題は最後に掲載しています。  最初にお題を見るも良し、お題が何なのか考えながら読むのも良しです。  ※鬱々とした作品です。読む際は注意してください。 ーーーーーーーーーーーーーーー  年末に差し掛かってきたせいか、仕事がどうにも忙しかった。暗く光る路面で滑らないよう、足元に気を付けながら歩く。抜けていく風は容赦なく体温を奪い去り、すっかり全身が冷え切っ

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        • 短編小説集
          4本

        記事

          ネットで小説の持ち込みに挑戦した話

          結構前のことですが、インターネットを通じて持ち込みを募集している出版社に、自分の作品を送ってみました。 結果は不採用だったわけですが、それはさておき、一連の流れ等を軽くまとめておきます。 出版社の特定を避けるため、ふんわりとしたレポートになることをご了承ください。 持ち込みを募集している出版社はあるネットで検索すれば、原稿を募集している出版社が意外とあります。 ですが、注目すべきは出版すると一口に言っても商業出版と自費出版の2種類があることです。 私が応募した出版社は、ど

          ネットで小説の持ち込みに挑戦した話

          短編小説 『下りた先』

          こちらの作品は、2023年11月11日に開催された文学フリマ東京37にて、無料配布した作品です。 この作品は3つのお題をもとに作成しており、使ったお題は一番最後に記載しています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  つい最近仕事を辞めたので、暇を持て余していた。ようやく夏日ではない日が続き、クーラー代を心配する必要もなく家でダラダラできるが、とにかくやることがなかった。  退職したあとの解放感はほんの数日間だけで、その余韻がなくなると不安がすぐに

          短編小説 『下りた先』

          文学フリマ東京に出店するのは楽しいけど、辛い現実もある。

          2023年11月11日土曜日。 東京流通センターにて、文学フリマ東京37が開催されました。 私も出店しまして、今回で2回目の参加となりますが、その反省のようなものをしていきます。 どのくらい売れたか結果は、 前回より売れていません。 これが……現実……。 それはともかく、売れるには売れたので、今回買ってくださった方々、ありがとうございました! そして、初めて差し入れをいただきまして、とても嬉しかったです。 この場をお借りして、お礼を言わせていただきます。ありがとうござい

          文学フリマ東京に出店するのは楽しいけど、辛い現実もある。

          いざ、『文学フリマ東京』へ。1年ぶりに出店します。

          昨年、文学フリマ東京35に出店しました、サークル名『晩秋の宵』の霜月梗路です。 満を持して、今年(2023年)も出店します。 文学フリマ東京37に! 第一展示場P-33で! 今回は既刊2冊(うち1冊はKindleの紙本版)と、新刊1冊の計3冊を携えて行きます。 この記事では、今回の新刊『令和日本現代噺』のサンプルなどを掲載します。  ※昨年の出店実績については、こちら↓からどうぞ。 ※最初の短編集、『晴天・水まんじゅう』のサンプルはこちら↓からどうぞ。 ※Kin

          いざ、『文学フリマ東京』へ。1年ぶりに出店します。

          認知度ナシの素人が『小説』の『電子書籍』を出版したところで売れるわけがない

          2023年5月21日、文学フリマ東京36が開催されていましたが、それに合わせてひっそりとKindleの電子書籍を出版していました。 ※詳しくはこちらの記事で。 ↑こちらの短編集が発売して4ヶ月以上たったので、今回はその経過報告をしたいと思います。 2023年10月5日現在の販売数発表 販売数:0  読まれたページ数:0 はい。 1冊も売れてません。 それどころか1ページも読まれていません。 悲しすぎる……。 ゼロで嬉しいのはカロリーだけ。 とりあえず、どうしてこうな

          認知度ナシの素人が『小説』の『電子書籍』を出版したところで売れるわけがない

          初の電子書籍を出版しました(試し読みあり)

          2023年5月21日の本日、東京にて文学フリマ東京36が開催されますが、 それに合わせて、初の電子書籍を出版しました! 収録話紹介今回出版する『一と二・さみしん坊』ですが、短編が5話収録されています。 カッコ内は、一言内容紹介です。 1.開心 (相手の心(悪口だけ)が読める故の苦労。) 2.永遠の瞬き (中古で買ったカメラで撮影すると起こる、不思議なこととは。) 3.一と二 (ある日、もう一人の自分が現れて、一緒に生活をすることになった。) 4.違住 (自分が住むべきとこ

          初の電子書籍を出版しました(試し読みあり)

          応募した作品が落選したので、公開します

          「噂」をテーマにしたショート作品です。 落選したときのなんとも言えない絶望感には、名前をつけようがないですね。 スキをもらえるごとに、ちょっと元気になります。 ーーーーーーーーーーーー タイトル「田所さん」  とある住宅街にある空き家に、夫婦と三歳になる息子の三人家族が引っ越してきた。近隣の住人たちは愛想が良くて気の利く、いい人ばかりのようだった。  一家が引っ越してきて一ヶ月がたった頃。ポストに『子供の声がうるさい!』と、紙を埋め尽くすほど何度も書き殴られた手紙が入

          応募した作品が落選したので、公開します

          行き場のない短歌たち①

          いきなりですが、作った短歌たちをアップします。 やはり奥が深い。 むき出しの 愛の言葉を書きためた けれどもあなたは 遠く、遠く 優しさに この身を焦がし溶かされて 幸せのまま 眠りにつく うたかたの 言葉を何度もころがして おぼろの未来を 静かに照らす 永遠の 幻の中で得た幸せ 目覚めて地獄で 夢と死ぬ 暗闇と 手を切り希望を握り締め 明日への光を 追いかける 前を向き ひたすら歩んだ長い道 行き着く先は 光か闇か 受け取った 傷を癒せず今日もまた 新たな傷を

          行き場のない短歌たち①

          『フォロワー0』で文フリに参加した結果、どうなった?

          ①はこちら(『フォロワー0』で文フリに出店したら、売れるのか?) ②はこちら(『フォロワー0』で文フリに出店します〜サンプル公開編〜) 11月20日に開催されました文学フリマ東京35。 ひとまず何事もなく無事に終了することができました! お疲れ様でした! かなり盛り上がっていて、その空気というか、人の多さにもとにかく圧倒されました。聞くと見るでは大違いとはまさにこのことですね。(今までにないくらいの入場者数だったとか。) 開催時間5時間は長いかなと思っていたのですが、終わ

          『フォロワー0』で文フリに参加した結果、どうなった?

          『フォロワー0』で文フリに出店します〜サンプル公開編〜

          前回の記事では、思った以上にスキをいただきまして、驚きつつもとても嬉しいです。押してくださった方々、ありがとうございます! 現在(2022年11月3日)、ありがたいことにフォロワーゼロではないのですが、一応、フォロワーゼロから始動したということで、そのままのタイトルを使用しております。ご了承ください。 さて、来たる文学フリマ東京35では第一展示場の『O -32』で『晩秋の宵』というサークル名で出展します。 そして今回の記事ですが、販売する本の冒頭のサンプルを公開します。ネ

          『フォロワー0』で文フリに出店します〜サンプル公開編〜

          『フォロワー0』で文フリに出店したら、売れるのか?

          皆様、初めまして。 現在(2022/10/2)Twitterもnoteもフォロワー0ですが、 この度、2022年11月20日の文学フリマ東京35に出店します。 実は『初出店』するのですが、いかんせん、不安ばかりです。 まずは本を作ること自体が初めてなことと、そして作った本がさて売れるのかということの2点。 よし本を作るぞ! となってから初めて、その工程の多さや大変さを知ることになりました。……こんなにすることがあるんですか? というくらいには驚きます。 新人賞に作品を送

          『フォロワー0』で文フリに出店したら、売れるのか?