認知度ナシの素人が『小説』の『電子書籍』を出版したところで売れるわけがない
2023年5月21日、文学フリマ東京36が開催されていましたが、それに合わせてひっそりとKindleの電子書籍を出版していました。
※詳しくはこちらの記事で。
↑こちらの短編集が発売して4ヶ月以上たったので、今回はその経過報告をしたいと思います。
2023年10月5日現在の販売数発表
販売数:0
読まれたページ数:0
はい。
1冊も売れてません。
それどころか1ページも読まれていません。
悲しすぎる……。
ゼロで嬉しいのはカロリーだけ。
とりあえず、どうしてこうなったのかを自分なりに考えてまとめてみました。
原因1:認知度のなさ、宣伝不足
皆様ご存じ、認知度。
文学フリマ東京に出店した際は少々売ることができたわけですが、全国のAmazonをお使いの人々が電子書籍を買える環境にありながら、全く売れない。
これは認知度、宣伝不足。これに尽きるのでは……?
有名な作家の電子書籍ならまだしも、得体も文体も知れない素人の作品を、わざわざ探しますか? 多分、よほどのことがない限り、探しません。
ましてや、私が出版した小説のタイトル『一とニ・さみしん坊』。こちら、一言一句間違えずに入力しないと出てきません。この時点で偶然見つける、なんてこともほぼないでしょう。
原因2:もしかして、みんな紙派?
世間の皆様が紙派かどうかは全く関係なさそうですが、ほんのちょっとは関係していてほしいという作者の欲です。
ちなみに私は、断然紙派です。
電子書籍も数冊所持していますが、圧倒的に紙の本ばかりです。
なんなら電子書籍で気に入ったものは紙本を購入します。電子はやっぱり不安。
物として手に持つ本が好きなんですよね。
紙派のくせにどうして電子書籍で出版したんだこの作者、と思ったあなた。
『やってみる価値はある!』と思ったからです。
何事もやってみないと分かりませんし、うまくいかなくても、大事な経験の一つになりますからね。電子書籍の出版方法を身につけることができました。
他にも値段とか表紙とか、理由はありそうですが、兎にも角にも、認知度がすごく大事ですよね。
本当に。
電子書籍を出す際に戸惑ったことなどメモ
もし、これから小説の電子書籍を出版したい! という方のために、私が出版する際に困ったことなどを残しておきます。
◯ワードで作ったデータ、一字下げがうまくならない!
普段からワードを使って仕上げの原稿を書くので、そのままワードで仕上げたのですが、Kindle用のビューワーで段落の一字下げができない!
半分字下げ? 状態になり、なんとも気持ちの悪い書式に……。
仕方なくipageで作ってみると、あっさり解決。
悩んだ時間が虚しく散っていく。
◯Amazonの審査時間
電子書籍だし、パッと販売できるでしょうとかなり甘い考えだった私は、発売3日前になってようやく審査の存在を思い出しました。
しかも、発売日の予約をするには、遅くても4日前に審査の申請をしなければならないとのこと。
もうどうしようもないので、審査が終わる時間を予測して申請することに。
調べてみると、1日はかからないという意見を多く見かけたので、前日の正午に申請し、翌日の5月21日に変わった頃の時間帯に販売されるという計算で申請。
しかし、その予想は見事に外れ、数時間程度で審査は完了し、申請した日の夕方には販売状態に。完全にフライングです。
きっちりと日付を指定したいのなら、前もって販売予約をしてから入稿することをお勧めします!
おわりに
この記事が何かの参考になれば幸いです。
現在も私の新作短編集は誰にも読まれることなく、密林を彷徨っています。
Kindle Unlimitedに登録されている方は読み放題で読めますので、気になった方は是非読んでみてください。
今なら宇宙で初めての読者になれますよ。
お知らせ(文学フリマ東京37に出店します)
こちらの短編集は、2023年11月11日開催の、文学フリマ東京37にて販売予定です。
紙派の人は手に取っていただければと思います。
※紙本は電子書籍より割高になりますが、ご了承ください。