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子供に多い栄養障害〜後編
後編は前編に比べて一つ多いです
全編を読んでから見るとより楽しむことができますのでこちらもよろしく
子供に多い栄養障害の後編のスターティン(りんごちゃん)
鉄欠乏
鉄欠乏チェックリスト
・朝、なかなか起きてくれない
・集中力がなくイライラしてキレやすい
・学校の体育の授業や部活についていけない
・学校では元気だが家に帰るとゴロゴロしている
・低体重(未熟児)で生まれた
・冷えやすく、寒がり
・成長痛がある
・頭痛、めまいがある
・動悸、息切れが激しい
・スポーツなどで身体を動かして、いっぱい汗をかいている
※3つ以上当てはまれば、鉄欠乏の疑いがあります
子供の健康や成長を妨げ、不安定な状態にする2大要因と言われているのが、前回の記事の「低血糖症」と「鉄欠乏」です
鉄分不足の新生児なら、表情に乏しくあまり笑わない、夜泣きが激しくいつもぐずぐずいって母親を困らせるといった症状が出やすいです
学童気になれば、朝起きられない、授業についていけない、集中力がない、落ち着きがない、イライラしやすくキレやすい、学習障害などの問題行動を起こしやすくなります
よく「中学生になった途端に攻撃的になった」という場合も思春期に少年から大人に変わるからではなく、鉄欠乏が原因の場合があります
女子なら生理が原因のこともありますし、勉強やスポーツのストレスで、鉄分が消耗したことが原因ということもあるのです
鉄分は皮膚や粘膜、骨の材料であり、コラーゲンの生成にも必要です
不足すればアレルギー疾患や感染症、下痢、便秘、成長痛、怪我などを招きやすくなります
十分足りていたらスポーツも勉強もパフォーマンスが上がるということもあります
また、鉄分は血液に乗って体の隅々まで酸素を運ぶのが主な仕事なので、不足すると体全体の機能が衰えるうえに、低体温の原因にもなったりします
特に成長期のスポーツをする子供は鉄分の消耗が激しいので、工夫しながら摂る必要があります
ポパイでお馴染みのほうれん草では案外鉄分は補給されません
食べるなら、赤み肉やレバーなどの肉類、カツオやイワシといった魚介類などの動物性食品が美味しいしおすすめです
ビタミンCと組み合わせて摂るとより吸収率アップ
ビタミンB群欠乏
ビタミンB群欠乏チェックリスト
・なんとなくだる、なかなか疲れが取れない
・お菓子や清涼飲料水など、甘いものが大好き
・夜泣きがひどい、悪夢で夜起きてしまう
・不安傾向が強く、落ち着きがない
・勉強を頑張っているのに、成績が上がらない
・湿疹や口内炎が出やすい
・糖質制限をしている、こうタンパク質の食事をしている
・虫歯になりやすい
・肩こり、筋肉疲労や痛みを訴える
・成長が遅い、体重が増えない
※3つ以上当てはまれば、ビタミンB群欠乏の疑いがあります
ビタミンB群には・・・
・ビタミンB1・B2・B6、B12
・ナイアシン
・パントテン酸
・葉酸
・ビオチン
があります
これらは子供たちの「生きてく強さ」を培う上で、さまざまな役割を果たしてくれる重要な栄養素です
それゆえ、消耗がはやく、不足しやすいということを覚えておいてください
ビタミンB群は生命活動を維持する上での「源」となるエネルギーの産生に必要不可欠です
エネルギー酸性の材料となるのは、摂取した糖質、脂質、タンパク質なのですが、こうした栄養素がそのまま使われるわけではなく、身体に吸収しやすく分解、体内で処理されてはじめてエネルギー産生材料として使われるのです
故に、ビタミンB群が不足すればエネルギーを作り出すことができないということです
ビタミンB群の不足は、疲労感や倦怠感を招き、抵抗力の低下も引き起こします
代謝できなかったカロリーはそのまま脂肪として蓄積されることになりますので、ダイエットでもビタミンB群はかなり大事です
それだけではなく、ビタミンB群は「子供の心」にもかなり影響があります
精神状態を安定させる物質を生成するためには、ナイアシンや葉酸、ビタミンB6が必要になってくるのです
睡眠障害がある人はビタミンB6が不足している傾向にあります
理由は、睡眠を管理するメラトニンという調整系物質はビタミンB6がないと作れないからです
また、乳児が夜泣きでグズルのも、母乳に含まれるビタミンB6が低下している可能性があります
つまり、母乳を出す母親のビタミンB6の摂取量を増やすことで、そうした症状を止められる可能性があるということです
最後にもう一つ、ビタミンB群が必要な理由は、「知能の発達と学習力の向上」です
とくに、ビタミンB1
これらは、子供の記憶力や集中力を高めることはもちろん、物事に対する興味や関心を高めるといわれています
勉強を頑張ろうとして、甘いお菓子や、清涼飲料水、ジャンクフードなど糖質の多い食事をしてしまえば、ビタミンB群はその代謝のために一気に消耗してしまいます
そうなると、学習力の発達どころか、低下を招くことになりかねません
ビタミンB群の欠乏にならないためには、血糖値を急激に上げないような食事を心がけましょう
そして、ビタミンB群を補給するときはビタミンB1、B2というように単体で摂るのではなく複合体で摂るようにしましょう
おすすめ食材はバナナ
ビタミンD欠乏
ビタミンD欠乏チェックリスト
・インドア派である
・常に日焼け止めを塗っている
・身長が伸びない
・緑黄色野菜をあまり食べない
・アレルギー(花粉症、ぜんそく、アトピー性皮膚炎)がある
・骨折しやすい
・虫歯になりやすい
・風邪やインフルエンザにかかりやすい
・やる気、元気がない
・肥満気味・肥満である
※3つ以上当てはまれば、ビタミンD欠乏の疑いがあります
最近では、ビタミンDが注目を集めています
理由は簡単
欠乏することによって、子供だけでなく大人も体と心にさまざまな問題を引き起こすことが明らかになっているからです
筆者も結構ビタミンDについては書いてきました^^
ビタミンDは骨を丈夫にします
腸管においてカルシウムの吸収を助け、骨代謝をサポートします
不足すると骨が脆くなるため骨折しやすかったり、成長期にも関わらず身長が伸び悩むことにもなるでしょう
さてここからは最近わかってきたビタミンDの有用性です
ビタミンDは花粉症やアレルギー疾患にも有効とされています
ビタミンDは花粉症による炎症を抑制して免疫反応を抑制し、花粉症の改善・緩和に効果的というわけです
風邪やインフルエンザといった感染症に対してもビタミンDは優位に働きます
新型コロ助に対しても、入院患者の症状の回復にビタミンDの充足度が大きく関連する可能性ありと、アメリカのボストン大学医学部の研究で発表がありました
さらに、子供の精神疾患にも深く関係しています
ビタミンDには、幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンの減少を抑える働きがあります
セロトニンの分泌が少なくなれば、不安感や鬱な気分が増して、睡眠不足を招くことになりますが、ビタミンDはそれを予防します
幼児期にビタミンD欠乏を起こしていると、思春期に少年から大人に変わる時に暴力行為や規則破りなどの問題や、鬱や不安症、多動性障害などを引き起こすという研究結果もあります
なるべく穏やかに思春期を迎え、有意義な学校生活を楽しむためにも幼少期からのビタミンD摂取はしておきましょう
幼少期はよく肝油をおやつで食べさせられてたなぁ・・・
その他には、虫歯の予防にもビタミンDは効果があるとの報告も明らかになっています
ビタミンDは体内で作ることもできます
皮膚科にあるコレステロールが紫外線を浴びることにより生成されます
しかし最近は紫外線が強すぎ問題で、日中に外で遊ぶ機会が減っていたり、外出時には必ず日焼け止めを塗り、帽子をかぶるといった紫外線対策をしているのではないでしょうか?
私が知っている奥様は、真夏にはマイケルジャクソンのようにサングラスをかけ黒い帽子に黒いマスク、黒い服で完璧に紫外線を避けて出かけていましたwww
鬼舞辻無惨なのかな・・・?
しかし子供がそういった状態でいつもいると、ビタミンDが生成できず、不足することになり「くる病(O脚やX脚、背骨のゆがみの症状を伴う)」になります
くる病の発症が増加傾向にあるのも、過度な紫外線対策が原因の一つでしょう
なので、子供はビタミンDの生成のために外で遊ばせることも大切です
1日15分くらいでいいので紫外線を浴びる時間を作りましょう
顔には日焼け止めをぬり、日焼けしても影響の少ない手のひらや腕の内側などの部位に太陽光を受けるようにするといいでしょう
天日干しした干し椎茸などの食べ物からの摂取も可能ですが、微々たるものなので、私はサプリメントもお勧めします
ビタミンDが足りているかどうかは、血液検査で判定することができますので、気になる人は調べてみましょう
まとめ
鉄分は赤み肉やレバーなどの肉類、カツオやイワシといった魚介類などの動物性食品で補うのが効率的である
ビタミンB群は代謝に対し重要な役割を占めている
甘いものを過剰に摂取するとビタミンB群を消耗してイライラや集中力低下などを招く原因になる
ビタミンB群はバナナで補給しよう
ビタミンDはいろんな病気に対抗できる
ビタミンDは日光浴やサプリメントで補い補給しよう
今日言いたいことはそれくらい
最後まで読んでくれたあなたが大好きです