それぞれのBest of 2021本@読書会 その2
今回は、オンライン読書会に参加された8名の皆様のBest of 2021本 紹介記事の続編になります。
前回の記事はこちら↓
それではいってみましょう〜❗️
③エージさん
『徳川家康がもし総理大臣になったら/眞邊明人』
これも僕も読んだことがあるのですが、普通にエンターテイメントとしておもしろいです。
映画化かドラマ化してくれないかなーと思ってます。
ストーリーとしては、徳川家康を初めとした日本武将たちが、コロナ禍にある現代日本にAIとホログラムで復活し、日本の政治を再度動かしていく、というもの。
戦乱を生き、革命を起こしてきた武将たちが現代日本を見たとき、どのような感情を抱き、どのような政治を行うのか。フィクションとはいえ、武将のキャラがちゃんと立っている上、少しサスペンス感もあって面白いです。
この本からエージさんは、『過去から学ぶことがすごく大事』だということを学んだとのことです。
過去とは礎のことであり、基礎です。
そして、その基礎は誰かが傷つき、恥をかいて得てきたものでもあります。
しかし、人は恥をかき、傷がつくからこそ、より良くなろうともがき、どんな過去も礎に変えてきたのかもしれません。
④ユーへーさん
『うしろめたさの人類学/松村圭一郎 』
文化人類学、地球環境などの分野に興味があるユーへーさん(と僕が勝手に思っている笑)。
今回紹介してくれた本も、その文化人類学の本でした。
現代は、『お金』があれば割となんでもサービスを受けられますよね?
でも、それは逆に言えば“『お金』がなければ”人に助けられなくなっているのと同義であり、感情による人と人とのつながりが希薄になってきていることを指しています。
『お金』で何かとつながろうとする様は、『お金』がない者にとっては孤立、分断を生む要因ともなります。
じゃあ、再び人間らしいつながりを取り戻すには?そのキーワードは「うしろめたさ」にある。それが本書の骨子です。
つながりと分断って、実は目に見えにくくって、わかりにくいモノ。
国は一塊になってきているように見えていても、必ずその隙間から溢れ落ちる人がいる。
社会の公正さの不均等に気づいたとき、「うしろめたさ」が生まれる。その気持ちに基づいて他者への施しを与え合うことが、つながりを取り戻す手段である、と著者は考えています。
すなわち、モノやサービスとお金との「交換」によるつながりではなく、「不当に受け取ってしまった」という「うしろめたさ」から生じる「贈与」によるつながりです。
自分自身、「他者へ何かをしたら、何かを返してもらう」というのを半ば当たり前のように考えてしまっていました。
それによるつながりというのは、実はなんとも不可思議なつながりだったのかもしれません。
⑤キヨシさん
『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント改訂版/ロバート・T.キヨサキ』
かの有名な貧乏父さん・金持ち父さんシリーズの本らしく、キヨシさん自身がいろんな人におすすめされたそう。
キヨシさんが印象的だった部分としては『従業員、起業、オーナー、投資家…どれもお金を得る方法ってだけだった』という部分。
起業やオーナーなんて、なんか怖い、リスクがありそう…一念発起しなきゃ…と、重い腰が中々上がりそうにもありません。
しかし、本書ではこれは『お金を得る方法の違いだ』と説きます。
手段を検討して、変えるだけ。確かにそう考えると、怖さが少し軽減するような気がします。
キヨシさんは来年、新しい一歩を踏み出されるとのことで、それもあってこの本を選ばれたのかと思います。応援しています!
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さて、その2もやっぱり長くなってきたので、全部で3部になっちゃいそうです。
振り返ってみると、本から得るインスピレーションがそれぞれ独特で、ほんと面白いなあと思います。
読書会というものは、「本」そのものに出会うことよりも、その「本」を介した紹介者の頭の中と出会うことの方が大切なのかもしれません。
その3は、また明日に公開予定です!
それでは!