私の成長記録➁生まれて来てごめんね
こんにちは!!
丘咲 つぐみです。
11回目の記事になります。
(フラッシュバックのきっかけになるかも知れない内容が含まれています。)
心身症
その日は、突然やってきました。
11歳のある日、全身に傷みが走ります。
首、肩、背中、腕、足、、、、
痛くないところを探すことの方が難しいくらいに、全身に傷みが走りました。
それも、今まで経験したことのないほどの強い痛み。
痛くて、痛くて、呻き声が漏れてしまうほどでした。
後から考えてみると、その予兆は、少し前からありました。
突然、下半身に全く力が入らなくなり、立ち上がれない。
一生懸命に息を吸おうとしても、空気が全然入ってこない。
父の知り合いの紹介で、赤十字病院に連れて行ってもらうことができ、その場で入院となりました。
不思議なことに、入院するとすぐに痛みは楽になって、入院生活が退屈なほど。
この時、医師から告げられた病名は、
心身症
心身症とは、身体の病気ではあるものの、その原因は、表に出せないでいたストレスや不安にあるとのこと。
両親は、医師からこう説明を受けたと言います。
つぐみさんの痛みの原因は、家庭にありますよ。
家庭の問題をつぐみさんが背負っている結果、身体が悲鳴を上げたのですよ。
お母さんがとても悲しそうな顔をして病室に戻ってきたことを覚えています。
お医者さま、なぜそんなことをお母さんにお話したの?
私の大好きなお母さんに、こんな悲しい顔をさせないで。
ほらね、
お医者様がお母さんに悲しい思いをさせたからだよ。
お前のせいで恥をかかせられた!!!
お前はどんどん不幸を呼んでくる!!
あ~、だから生まなければ良かったんだ!!
台所にあるお玉で叩かれた傷みなんて、全然平気でした。
そんな痛みより、今までで一番の鬼のお母さんを見てしまった悲しみでいっぱいでした。
お母さん、ごめんね
生まれて来てごめんね
お母さんの夢
傷みから解放されたお陰で、中学受験のための勉強に、どんどん没頭していきました。
その成果が実り、第一志望では無いものの、国立大学の付属中学校に合格することができました。
お母さんの夢が叶ったわ
小学校の卒業式では、代表でピアノ伴奏をさせてもらうことができました。
校歌に、卒業生全員で歌う「大地讃頌」の伴奏。
大地讃頌は、ピアノが盛大に盛り上げて終わります。
つぐみちゃんはお母さんの誇りだわ
ピアノはお母さんの憧れなんだから
少しはお母さんに認めてもらえたのかな。
この頃には、あの全身の痛みのことも、鬼のお母さんのこともすっかり忘れていました。
いいえ、正確には、無かったことにできるように、心の蓋を閉めて、開きそうになる度に蓋を押さえつけて、そうすることに一生懸命でした。
そうしなければ、生きていけないくらいに恐ろしかったから。
でも、蓋を押さえることができたのは、3年間だけでした。
高校に入学した16歳の夏、2度目の「その日」がまた突然やってきます。
どうして、ごはんが食べられないの?
お腹は空くのに、どうしてごはんが食べられないの?
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