デジタル断食やってみた
タイムオフという本を読んだ。
本自体は、ざっくばらんに睡眠、運動、働き方、ひとりになる、など休息に関するエッセイのような感じ。ひとつだけ、自分も実践して、すばらしいと思ったことがあるので、書いておきます。
読んで実践してみようと思ったことは、いわゆるデジタルのつながりを絶ってみよう的な内容である。
「週1日、テクノロジーの電源を全部切る日をつくる。すると人生が変わる。心がリセットされたように感じ、モニターの前に座っていては全然やろうと思えなかったあれこれができてしまう」
まぁこんなこと知ってるよと思っていつつ、昨日の19時から今朝の9時までパソコンとスマホの電源を切ってみた。
結論としては、すばらしい時間を過ごしたという主観的感覚が、じわじわ出てくる感じになる。なぜかわからないが、時間がゆっくりに感じるのだ。
最初は若干禁断症状のようなものが出てくる。退屈で何をしたらいいかわからなくなって混乱する。だが、意外にもすぐに刺激のない時間に慣れるものだと気づいた。デバイスを使わない時間は、読書とピアノ練習とノートに考えを書くことに使った。寝るときの虫の声も、よく聞こえるのだ。
なぜすばらしいと感じたか、主観的に思ったことを、以下にまとめる。
根拠はない。まぁ進化生物学的にそうなのでしょう←最近ほとんど進化で説明するよな。
・首、肩周りが楽になる
意識(大脳新皮質)では疲れや、緊張を感じていなくても、無意識(脳幹、視床下部、扁桃体)ではストレスや緊張を察知し、ホルモンは体内にストレス反応を出している場合があると、生理学の本で読んだことがある。
物理的な姿勢もあると思うが、脳の無意識レベルに情報が入り込んでストレス反応を起こしているのかもと思った。
はっきりとした感覚ではないが、肩の荷がおりるよう。
・メタ認知が使えるようになる
デバイスから流れてくる情報は、反応して終わることが多い気がする。
みな注意獲得のために、画像や動画と刺激ある見出しを駆使するからだ。しかも一覧的に視覚に入ってくる構成なので、認知が分散される。
逆に読書なんかは、まとまった文章をある程度時間をかけて読むので、デジタルのニュースなどより、脳の抽象的領域を使う時間が増えると思う。
つまり、デバイスに接しているより、メタ的な思考になる。
・長期記憶に入る
たとえば、スマホを近くに置いていると、読書中に一息つきたいときや、退屈な部分を読んでいるときに、なんとなく触ってしまうことがある。
だが、デバイスがないと退屈しのぎで、いま読んでいた内容を振り返ったり、要約したり、なんか今に活かせることないかなと考えるようになった。
もちろんスマホを使いながら、こういったことができる人もいるだろうが、ほとんどの場合、ちょっとした刺激を求めて、違う情報に飛び移ってしまうので、物理的に電源を切って離れておくことは有効に思える。
つらつらと書いてきたが、デジタル断食おすすめである。
週1日、夜から朝までくらいで、十分に気持ちがいい。爽快だ。
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