山中伸弥 成田奈緒子『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』
いや〜面白かった。お二人とも知ってはいるけど、大学時代の同級生とは。しかも、本文中では関西弁のままで書かれているから、余計にお二人の素顔を見たような気がします。
もう名言?格言?がたくさんで紹介していたらキリがないのですが、結論から言うと親(大人)がどれだけ子どもを信じていられるか、ということかなと。そして、自分とは違う人間(他人)ということをどれだけ意識していられるか。人も違えば、生きる時代も環境も変わってくるわけで。それを今までの、自分の経験や価値観だけで判断してはいけないということ。
自分も子育てをしていて痛感します。ほったらかす、ことの難しさ。子に寛容であること。どうしても親(自分)が教える側で、子が教わる側という意識が出ちゃう。けれど、本当は親子に上下関係なんてなく対等なはずだし、対等であるべきだし、そうすることが一人の人格ある人間として敬い、大切にすることに繋がる。ゆくゆくは子の成長にプラスとなっていく。
近視眼的に見るのではなく、もっと先まで、そして俯瞰して、第4者の目(※この意味は是非、読んで確かめてください)を持って接していくことが重要。日々の生活の中で意識していること、意識しようとしていること、そうありたいことが実践できればなあと、この本を読んで改めて思いました。また、誰よりも信じ、何があっても応援し、心の安全基地でいられたらと。
これからも続く子どもとの生活の中で、ヒントとを与えてくださった一書に出会えて感謝。